ロシア・ワールドカップにおいて、日本がサプライズとなる可能性があるとして、イタリア紙『イル・ソーレ・24オーレ』が10日、特集を組んだ。
W杯開幕まであとわずかとなり、イタリア紙は、「2018年W杯、日本は大会のサプライズ候補に名乗り」と題し、出場国である日本を紹介。「日本は1998年から魔法のようなときを過ごしている」として、フランス大会以降6大会連続で出場を決めた日本に注目した。
4月から指揮官が西野朗監督に交代したが、日本がこれまで通り、チームの団結力を武器としている一方、スター選手が不在であることを指摘した。
「外国人監督の失敗を経て、サムライブルーでは現在、日本人のアキラ・ニシノが監督を務めている。これまで通り、組織力は良いが、化学反応を起こせるスター選手がいない」
まずはMF香川真司に言及。「メンバーには、カガワがいるが、(マンチェスター)ユナイテッドで失敗してから、完全に復活できていない」と綴った。さらにヨーロッパでのプレー経験が長いFW岡崎慎司やGK川島永嗣の名前も挙げたが、「最も期待しているのはミラノのクラブに所属していた2選手だ」として、DF長友佑都とMF本田圭佑を推した。
長友については、「出場機会を求めて1月にインテルを離れ、ガラタサライで復活を目指した」と紹介。現在の日本代表のリーダー的存在であると綴っている。
本田については、「攻撃陣のリーダー」と紹介。「元ミラン選手は、メキシコ・パチューカ移籍で復調した。トップ下の選手は、過去にCSKAモスクワで称賛されていた頃に戻ったようだ」と伝えている。「パチューカとの契約は、6月末で満了するが、W杯で活躍を見せれば、誰もがミランでの彼の失敗を忘れ、ヨーロッパで復権できるかもしれない」と締めくくっている。

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