ゼニトの指揮官ロベルト・マンチーニが、シーズン終了後の退任の意向を固めており、イタリア代表監督就任が濃厚であると、イタリア『メディアセット』が8日、報じている。
イタリアは昨年11月、ロシア・ワールドカップ欧州予選プレーオフでスウェーデンに敗れ、60年ぶりにW杯出場を逃がした。当時、指揮を執っていたジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督は責任を問われ、解任。3月に行われたアルゼンチンおよびイングランドとの親善試合では、U-21のルイジ・ディ・ビアージョ監督が昇格し、暫定監督を務めた。
ユーロ2020に向けて、他チームより一足先にスタートを切るイタリア。新監督の発表は5月20日に予定されており、イタリアサッカー連盟（FIGC）の副コミッショナーであるアレッサンドロ・コスタクルタ氏が人選を進めている。先日は、イングランドやロシアを率いた経験を持つファビオ・カペッロ監督に打診したものの、前向きな回答が得られなかった。
8日には、有力候補の1人であるマンチーニがロシアからローマに到着。FIGCとの交渉に臨んだ。マンチーニはこれまでも代表監督に興味を示す発言をしており、指揮官就任に向けて、一気に加速しそうだ。ゼニト監督は、ロシアリーグが閉幕する5月中旬に退任する意向を固めており、クラブ幹部に対し、辞任の意思を伝えることになると報じられている。
このほかイタリア代表監督候補には、元バイエルン・ミュンヘンのカルロ・アンチェロッティ監督、チェルシーのアントニオ・コンテ監督が挙がっていたが、いずれも関心を示していない。
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