暗雲立ち込める日本代表に光明の兆しが見えた瞬間だった。1点ビハインドで迎えた51分、乾貴士が強烈なミドルシュートをパラグアイゴールに突き刺した。
12日に行われた国際親善試合のパラグアイ戦で、日本代表は乾貴士のミドルを皮切りに後半に一挙4ゴール。ロシアW杯前最後のテストマッチで、ようやく結果を残した。
センターバックの昌子源が持ち上がると、香川真司に縦パスを供給。受けた香川が乾に落とすと、これを右足一閃。停滞していた攻撃を活性化させる貴重な1点となった。乾は1点目を振り返り「自分が外のポジションから中に入ってくるところを意識してやってたところだった。形としては最高でしたし、狙い通りでした。いろんなことが選択肢としてできるので、もっと増やしていければいいかなと思います」
2点目も香川とのコンビネーションから生まれたゴールだった。武藤嘉紀の横パスを香川が上手くフリックすると、走り込んでいた乾がフィニッシュ。素早い攻撃から逆転弾をマークした。
香川と息の合った連携を何度も見せ、効果的な仕掛けもこれまで以上に作ることができた。それも、セレッソ大阪でともにプレーした経験があるからだと乾は話す。
「やっぱりセレッソでずっとやってた選手なので、すごくやりやすい。こうやって絡んで得点までつなげれたっていうのはすごく良かったんじゃないかと思います」
そんな香川を「雲の上の存在」と評し、「自分よりはるかに上の存在。ちょっとでも追いつきたい気持ちはもちろんありますけど、尊敬できる存在ですね」と称賛の言葉を惜しまなかった。
後半の見違えるようなパフォーマンスの要因はどこにあったのか。ハーフタイムに西野朗監督から「何かスパイクに入ってるんちゃうか」と言われたことを明かした乾。「切り替えのことも考えながらスパイクを変えて(後半に)挑みました。そしたら2点入ったので、試合終わってから『前半のスパイクは捨てた方がいいよ』と言われたんで、もう捨てます」と、指揮官との秘話を明かした。
そして「左サイドはすごい激戦区で、その中で30歳になる自分を選んでくれたことは本当に感謝しています」と西野監督への感謝を忘れなかった。しかし「恩返しするのはまだ今じゃない。まずは(グループリーグを)突破することだけを考えたい。そこで初めて恩返しだと思うので、そこに向けてまずはやっていきたいです」と先を見据えた。
「今日(パラグアイ戦)はもう終わったので、しっかり切り替えたい、勝ったことはすごくチームの雰囲気としてはすごく良くなるし、みんながしっかり走り切ったことも本当に良かったんじゃないかなと思います」
30歳にして初めて挑むW杯の舞台。ロシアの地で天才ドリブラーが、苦節十年を経ていよいよ本領を発揮するときがきた。
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