世界チャンピオンとなったポグバがマンチェスター・Uで輝ける日は来るのか

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ワールドカップ優勝を果たしたポグバだが、マンチェスター・ユナイテッドでは苦しい時間が続いている。

ポール・ポグバがフランスを2度目のワールドカップ制覇に導いてから、わずか2カ月。彼はフランスのクレールフォンテーヌ国立サッカー養成所の閑静な界隈に戻ってきた。フランスはドイツと第1回UEFAネーションズリーグの一戦を戦い、ディディエ・デシャン監督のもとで世界タイトルを勝ち取った23人のうち22人が招集されている。

現在の代表でのポグバの立場は、所属チーム、マンチェスター・ユナイテッドにおける立場とは異なるものだろう。第4節バーンリー戦のポグバのプレーとPKの失敗は、ユナイテッド快勝という結果でありながら、嘲笑の的となった。

これによってワールドカップから戻って以来、ポグバを悩ませてきた批判の山は、さらに高くなっていった。特にブライトン&ホーヴ・アルビオン戦とトッテナム戦でのプレーは、大きな批判を巻き起こすものであり、今夏にロシアでポグバが勝ち取ってきた称賛とは相いれないものであった。

「ポール・ポグバは自分のためにプレーしている。ポグバにとっては自分がどれほど賢いかを見せつけて、どれほど格好よく見えるかがすべてなんだ。チームが彼を売りに出すまで、マンチェスター・ユナイテッドでの自分の移籍金の価値を守るためにのみプレーしているように思えるね。なぜならそれ以外の理由で、このチームにいるメリットはないからだ」

かつてリヴァプールやサウサンプトンなどを率いたことで知られるグレアム・スーネス氏は『サンデータイムズ』紙でこう述べている。

このことからも分かるように、この数週間は、ポグバにとって最もつらい時間だったことだろう。すでにジョゼ・モウリーニョ監督のもとでの葛藤については、幾度となくメディアで報道されている。ポグバの代理人、ミーノ・ライオラ氏はマンチェスター・ユナイテッドの元スター、ポール・スコールズ氏とポグバの立場について論争の渦中にあるようだ。となると、今回のインターナショナルブレイクは、小さくない意味を持っていたわけである。

Paul Pogba Manchester United 2018-19

フランス代表のチームメイトで親友のアントワーヌ・グリーズマンは、ワールドカップ中にロシアで見せた、ポグバのリーダーシップのレベルの高さに驚いたと『レキップ』に語っている。

「ロッカールームでのポグバは本当に抜きんでていたんだ。ポグバの言葉は僕らをやる気にさせたんだ。ウーゴ・ロリスやラファエル・ヴァラン、ブレーズ・マテュイディも素晴らしいリーダーだったけれど、ポグバはそれ以上に僕らを驚かせ、良い気分にさせてくれたよ」

ポグバにとっては、まさにワールドカップこそが世界最高のチームの中盤を駆け回って、ポジティブな貢献ができることを示した大会であったのだ。そして、世界チャンピオンとなったフランスは次世代のお手本にならなければならない。8月には守護神のロリスが逮捕されるなどネガティブなニュースもあったが、こういった事情を受けてさらに身が引き締まる思いだろう。

ポグバも『RMCスポーツ』で今後の代表での過ごし方について自身の見解を述べている。

「子どもたちにとって今回のワールドカップ優勝は、1998年のワールドカップでフランスが成し遂げたことをイメージしやすくなるだろう。そして子どもたちは、僕らを手本とすると思うね。だから僕らはちゃんとした行動をとらなくちゃいけない。したいか、したくないかではなく、しなければならないんだ」

栄冠を勝ち得たことで、ポグバはフランス代表にとって必要不可欠な存在となった。クラブでのキャリアを積んだユヴェントスや、マンチェスター・ユナイテッドでもそうだったように。

彼はセリエAを4年連続で制した後、プロデビューを果たした古巣へと戻ってきた。しかしポグバがユヴェントスで獲得してきたタイトルと、これまでにマンチェスター・ユナイテッドで手にしてきたものでは顕著な違いがある。ポグバはリーグカップとヨーロッパリーグでしか勝っていない。それは当時の世界最高額選手にふさわしいとは到底言えないものだった。世界チャンピオンとなった今、もう少し高いところに視線を定めなければならない。

Paul Pogba France 2018

今まで幾度となく、ポグバにバルセロナからオファーが届いているという興味深い報道が続いていたこともまた事実だ。これまでジェラール・ピケやルイス・スアレスがプレミアリーグからバルセロナに移籍し、成功を収めた“先輩”となるが、多くの人が、ポグバもワールドカップ優勝のプライドのもと、さらに多くのトロフィー獲得に貢献できると思っているようだ。

「ポグバはエリート選手だし、すべてを手に入れてきた選手なんだ。彼には多くの才能があり、マンチェスター・ユナイテッドにとってカギとなる選手だよ。でも、今よりももっと多くの優勝カップを手にするために戦いたいと思っているはずさ。彼はまだバルサの選手ではないけれど、いつだってウェルカムだよ」

こう語ったのは“先輩”であるスアレスだ。しかしポグバは現在マンチェスター・Uにいる。彼がクラブレベルで、どれだけ早く世界的な栄誉を獲得できるようになるかは、モウリーニョ監督がどれだけ早くチームをまとめるかにかかっているだろう。今シーズンのプレミアリーグではすでに2敗しており、ポグバ自身も結果に関して批判的な発言を繰り返している。現在のマンチェスター・ユナイテッドは、リーグでマンチェスター・シティのような成績をあげ、チャンピオンズリーグ出場を争う5~6位争いができるような一貫性や実力のようなものを持っているとは言い難い。

ポグバには今、世界チャンピオンとしての自分の立ち位置を考えるとともに、チームでの扱われ方をどのように受け入れるべきか、考える時間が必要だ。

文=ピーター・ストーントン/Peter Staunton

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