“不調での対決”さえも楽しむ中村憲剛流クラシコの見方。「レアルの新エースが決まると思う」

川崎フロンターレの中村憲剛が、開催が迫るエル・クラシコについて語った。

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28日の日本時間24:15から開催される全世界注目の“エル・クラシコ”。今回、この試合が放送される『DAZN（ダゾーン）』で特別ゲスト解説を務める川崎フロンターレの中村憲剛が、注目の一戦を前に見どころや注目選手を語った。

リーガ・エスパニョーラは前節終了時点で上位陣が拮抗。バルセロナは首位に立っているものの、ここまでの9試合のうち4試合で勝ち点を落としている（5勝3分け1敗）。一方のレアル・マドリーはジュレン・ロペテギ新体制の下で不調に陥り（4勝2分け3敗）、現在7位というポジションだ。

それでも、“クラシコはクラシコ”。中村憲剛もこの試合を持ちきれない様子だ。

「エル・クラシコは世界ナンバーワンの試合です。一番面白い試合ですよ。どちらかが優勝争いをしているか、どちらも優勝争いをしている状況が多いですが、今回のようにどちらもエンジンがかかっていない状態でぶつかるクラシコというのも、意外に面白くなるのではないかと思っています。お互い、この試合で勢いをつけたいと思っているでしょうね。どちらがそれをモノにするのか、楽しみです」

「東洋の僕らも楽しみにしている試合。現地に近いほど盛り上がりの熱もすごいと思います。マドリードとバルセロナのサポーターは、“ここだけは負けるな”という気持ちのはず。サポーターの日常生活から戦いの場に変わるようなところもあると思います。その雰囲気の中だから、選手もテンションが上がっていく。そしてそれがピッチでのプレーに表れるのがクラシコの醍醐味ですよ」

世界最大級の2クラブにはスター選手が揃っている。だが、レアル・マドリーはクリスティアーノ・ロナウドが昨シーズン限りで移籍し、バルセロナも前節に負傷したリオネル・メッシの欠場が決定的。中村は注目選手について、「全員」と話しつつも、レアル・マドリーの攻撃陣、そしてサミュエル・ユムティティやトーマス・フェルメーレンなど現在負傷者が続出しているバルセロナのセンターバックについて言及した。

「レアル・マドリーは試合後、“この選手が良かったね”と言われるプレーヤーが出てくるのかが重要。（カリム・）ベンゼマや（ギャレス・）ベイル、（マルコ・）アセンシオあたりがゴールを奪って勝てれば良い。何らかのキッカケが欲しい状況ですからね。バルセロナは今、センターバックが不足しているので、そのポジションで誰が先発するのかに注目しています」

レアル・マドリーは、ジネディーヌ・ジダン前監督時代よりもポゼッション志向が強まっている。それだけに、伝統的にボールを保持するスタイルであるバルセロナとの今回の一戦は、試合展開も見どころの一つになる。

「ボール保持を狙うチーム同士の戦いになると思いますね。ジダン前監督時代のレアル・マドリーもボールは保持できましたが、カウンターも多く活用していました。なので、クラシコとしては、同じようなスタイルでの対戦は久々ではないでしょうか。同じ土俵での戦いになりますが、わずかなところからカウンターでゴールが決まるような気もします。そこはスタメンを見てから想像できるかもしれない。僕も解説者として参加しますが、こればかりはフタを開けてみてからですね。すみません（笑）」

「（バルセロナの）エルネスト・バルベルデ監督は2年目で、去年のチームはアトレティコ・マドリーに次ぐ最小失点でした。手堅さが出てきています。そのバルセロナを相手に、レアル・マドリーは攻撃を機能させて、そして誰がゴールを奪うのか。新エースが決まる一戦になるかもしれません。ベンゼマかベイルであるべきだとは思いますが、注目ですね」

最後に中村は、ゲスト解説を務めるにあたっての意気込みを語った。

「楽しみますよ。昨年も解説を務めさせていただきましたけど、楽しんで話しただけですからね（笑）。現役選手なので現役選手らしく、元気よくハキハキと頑張ります（笑）」

◆放送予定（DAZN）
■ラ・リーガ第10節バルセロナvsレアル・マドリー
配信日時：2018年10月28日（日）23:55～
実況：下田恒幸氏
解説：水沼貴史氏
特別ゲスト解説：中村憲剛選手

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