欧州遠征2試合を未勝利で終えた日本代表。2試合ともに出場したFW小林悠だったが、持ち味を発揮しきれなかったと感じているのかもしれない。
日本代表は27日、キリンチャレンジカップ2018 in EUROPEでウクライナ代表と対戦し、1-2で敗れた。ベルギーのリエージュで欧州遠征2戦目に臨んだが、23日のマリ代表戦(1-1)に続き、勝利をつかむことはできなかった。
小林は、ウクライナ戦についてフィニッシュに至る最後の部分が勝敗を分けたと分析する。
「途中から入って、何とか得点に絡みたいと思って入りました。チャンスは作れていましたが、最後のところで合わない部分もあった。結局、勝てなかったのは残念だなと思います」
「自分が入ってからもチャンスは何回か作れていましたし、お互いにチャンスはあったので、それをどっちが決められたかの試合だったと思います。最後のクオリティが、相手の方が上回ったのかなと」
■“不完全燃焼”に終わった欧州遠征
小林自身、力を出しきれずに終わったのかもしれない。
昨年、明治安田生命J1リーグで得点王に輝き、12月のEAFF E-1 サッカー選手権で約9ヶ月ぶりに代表復帰。3試合で2ゴールを奪い、ロシア・ワールドカップを3ヶ月後に控えた大事な欧州遠征でもメンバーに選ばれた。
しかし、マリ戦では65分から、ウクライナ戦では56分からと、両試合ともベンチスタートに。ウクライナ戦の試合終盤には、細かい連携から味方のチャンスを演出するシーンが多く見られたが、自身がネットを揺らすことはできなかった。
未勝利に終わった欧州遠征2試合を終え、30歳のFWは持ち味を発揮できなかったと振り返る。
「一戦目はちょっとボールをもらえていなかったですが、今回チャンスをもらって、やりきろうと思って入りました。でも、やっぱりそうですね。形ではあまり打てなかった。チャンスは何回か作れましたが、それだけになってしまいました」
「監督からは、『背後を狙え』と言われて入りましたし、それを狙う気持ちでピッチに入りました。ですが、受け手とのタイミングが合わなければ意味がない。なかなか練習する時間がないので、そこは難しかったのかなと思います」
「代表は練習時間が少ないですし、すぐに試合なので合わせる時間がない。そこを合わせていければ、もっとチャンスが作れるのかなと思います」
そして、得点を取るための課題として「連係の部分もそうですが、個人の力も大事になってくる」と、各選手ごとのレベルアップも必要になってくると語っている。
この欧州遠征2試合を通じて、最前線に入った大迫勇也、杉本健勇、小林悠はそれぞれノーゴールに終わっている。
このポジションでは、レスターでプレーを続ける岡崎慎司、そしてマインツで7点を挙げチーム内得点王に君臨する武藤嘉紀ら、今回の遠征で招集外となった選手たちも、虎視眈々とメンバー入りを狙っている状況だ。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、試合後のフラッシュインタビューで「レギュラーで呼べなかった選手もいる」と、主力として考えていながらも今回は招へいしていない選手がいることを示唆している。
日本代表は、5月30日にガーナと親善試合を行った後、本大会に臨むメンバーを発表する予定だ。果たして、今回の遠征でいわば“不完全燃焼”に終わった小林は、ロシアのピッチを踏むことが出来るのだろうか。
【DAZN関連記事】
● DAZN(ダゾーン)を使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
● DAZN(ダゾーン)に登録・視聴する方法とは?加入・契約の仕方をまとめてみた
● DAZNの番組表は?サッカーの放送予定やスケジュールを紹介
● DAZNでJリーグの放送を視聴する5つのメリットとは?
● 野球、F1、バスケも楽しみたい!DAZN×他スポーツ視聴の“トリセツ”はこちら ※提携サイト:Sporting Newsへ
