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“一味違う”イングランドがコロンビアと激突!注目はパターン豊富なセットプレー【W杯ラウンド16プレビュー】

過去数十年間、期待を裏切り続けたスリー・ライオンズ(イングランド代表の愛称)だが、今大会は「一味違う」ようだ。

3日、イングランドはロシア・ワールドカップ決勝トーナメント1回戦でコロンビアと激突する。国内リーグの盛り上がりとは対照的に、過去6大会では準々決勝すら到達できなかったスリー・ライオンズだが、ギャレス・サウスゲイト監督のもと、ジェシー・リンガードやラヒーム・スターリング、ハリー・ケインといった若手が多数躍動する現チームには、今度こそ何かを起こしてくれる期待感がある。

グループリーグ初戦は、苦しみながらもケインが土壇場で決勝弾を挙げて勝利。続くパナマ戦では、前半だけで5点を奪い6-1と大勝した。ベルギー戦は恐らく2位通過をねらった消化試合であっただろう。

今回のイングランドは、大会に臨むにあたって周到に準備を進めてきたことが伺える。中でもセットプレーはいろいろなパターンをデザインしてきており、全8得点中半分はCK、FKから生まれたものだ。相手の守備の仕方を研究し、エリア内でフリーの選手を作るために様々な形を見せた。スカウティングチームは素晴らしい成果を上げている。1966年以来の優勝も、少しずつ見えてきただろう。

そんなスリー・ライオンズに立ちはだかるのはコロンビア。日本に初戦で退場者を出しながら敗れたが、ポーランド戦ではハメス・ロドリゲスやラダメル・ファルカオといった中心選手が活躍し、圧倒して3-0と勝利した。続くセネガル戦でも1点を守りきって勝ち切り、首位で突破を決めた。

もちろんハメスやファルカオに注目が集まるが、右サイドのフアン・クアドラードもここまで素晴らしいプレーをみせている。ポーランド戦では何度となくドリブル突破からチャンスを作り、1ゴールを記録。右サイドを蹂躙した。好不調の波が激しい選手ではあるが、ノってしまうと止められない。彼のパフォーマンスが、コロンビアのカギを握るだろう。

52年ぶりの優勝をねらうイングランドと、初制覇を懸けて挑むコロンビア。ここまで好ゲームの続くラウンド16最後のカードは、どのような結末を迎えるのだろうか。

以下、この試合は『OPTA』データを紹介する。

■イングランドは2005年の対戦以降、コロンビアに負けたことがない(3勝2分)。

■イングランドは、グループリーグ3試合でセットプレーから6得点を挙げているが、これは今大会最多の数字。

■コロンビアは、W杯21試合すべてでスコアレスに終わったことがない。

■イングランドは優勝した1966年大会を含め、ノックアウトステージの半分が延長戦に突入している(14試合中7試合)。そのうち3つがPK戦にもつれ込んだが、すべてで敗退している(1990年、1998年、2006年)。

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