アーセナル元指揮官のアーセン・ヴェンゲル氏は、ロシア・ワールドカップ(W杯)後にドイツ代表から引退したMFメスト・エジルについて語った。
2013年夏にレアル・マドリーからアーセナルに渡ったエジルを今夏に退任するまでの5年間指導したヴェンゲル氏。ドイツ誌『シュポルト・ビルト』のインタビューに応じた際、やはりドイツ国内での同選手を取り巻く論争についても問われた。
それについてヴェンゲル氏は「これはどちらかと言えば競技ではなく政治に関する話だね。ドイツとトルコの関係に係わる難しい問題」と前置きすると、「私はドイツにエジルが必要と考える。(ヨアヒム・)レーブが彼を復帰するよう説得できることを望む」とコメント。さらに「私にとって、エジルはスーパーなサッカー選手で、W杯に出場したドイツ代表のなかでも一番劣っていたわけでもない。良いプレーを見せていた」と語り、次のように続けた。
「だが、代表から引退したことに関しては好ましくは思えなかった。ドイツにおいて、彼は代表で功績を残してきただけにポピュラーであり、尊敬されていると思う」
「代表から引退することは基本的に良くないことだと考える。W杯やユーロに向けて、準備する必要がなくなれば、モチベーションも少しばかり下がってしまうからね。私はプレーヤーが可能な限り高いレベルにいることを望む。国際レベルでプレーしなければ、何かが失われてしまう」
一方、先日ハノーファーで行われた元ドイツ代表DFペア・メルテザッカー氏の引退試合に監督として参加したヴェンゲル氏だが、インタビューでは改めて自身の去就についても触れ、再び「日本」との言葉を口にした。
「(2019年)1月1日にまたスタートするだろう。リフレッシュできており、また働く準備はできている。その場合、どこかのクラブで仕事をするとは限らない。サッカー連盟や代表チームもあり、日本に行くことになるかもしれない。現時点はまだ決断を下していない」
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