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ロシアW杯でのアジア各国の戦いを総括…日本の戦いぶりにチェコメディアも高評価

ロシア・ワールドカップで、日本はグループHを勝ち抜き、2位で決勝トーナメント進出を果たした。アジア各国の奮闘ぶりが目立ったことについて、チェコメディアもアジアの代表国が強くなりつつあると分析している。

チェコ『eurofutbal』はロシアW杯終了後、アジア枠から本大会に出場した各国の内容を分析。5段階評価で採点したうえで、日本についてもまずまずの評価を与えている。

「監督の采配とチームの戦術:直前に監督交代を決断したことは、準備段階から逆行する形にはなったが、結果として良かったのかもしれない。それまでポジションの確約がなかった乾貴士はブレイクし、離脱期間の長かった香川真司は徐々にコンディションを上げ、本田圭佑もジョーカー役として十分に機能した」

「初戦、コロンビア戦では相手チームがわずか3分で退場者を出したことが、日本にとってはプラスになった。そこからの勝ち点の積み重ねがあったから第3戦のポーランド戦では黒星覚悟のパス回しにつながった。さらに上へ勝ち進み、ベルギーとの一戦では名誉のために最後まで戦い続けた」

守備ブロックについてもヨーロッパでプレーする経験豊富なDF陣に昌子源が加わり「パフォーマンスに大きな穴を見つけることはできなかった」とまずまずの評価で論じている。

最大の発見として、柴崎岳の名前を挙げ「日本のパスマスターである遠藤保仁の後継者として、柴崎に期待を寄せるファンが多かった。スペインでプレーするこのレジスタは、素晴らしい対角線へのパスを放ち、セネガル戦では同点ゴールの起点になった。ベルギー戦でも先制ゴールとなるロングスルーパスを放っている」と、柴崎の才能に賛辞を贈った。

一方で“日本の負担”という項目ではGK川島永嗣について「コロンビア戦でフアン・キンテーロにグラウンダーFKを決められ、セネガル戦ではディフレクトのミスがあった。ベルギー戦ではヤン・フェルトンゲンのヘディングで不用意な失点をした」と、川島には失点の呼び水になったプレーが目立ったと強調している。

日本の採点については、総評で4点を付け「ロシアで日本は小さな奇跡を起こした。8年前と同様に日本は強力なライバルたちを上回って勝ち上がりを決めたが、16強よりも上の道はやはり狭い。ただ、前への歩みは確実なものであり、今後も十分に期待できるもの」とポジティブな内容で締めくくっている。

ちなみに、他のアジア枠の採点については、オーストラリアと韓国は評価なし、イランがアジア最高の4.5、サウジアラビアが2となっている。

なお、この記事のコメント欄にはチェコのサッカーファンによる投稿が相次いでおり「決勝トーナメントを前に懐疑的な見方もしていたが、日本は驚きの存在だった」「アジアで唯一優れた代表チームだったね」「日本vsベルギーが最も魅力的な試合だった」「日本の戦いぶりは素晴らしいものだった。それに、コスプレしたファンが試合後スタジアムを清掃しているシチュエーションも、僕にとっては楽しいものだった」と、日本に対して好意的なコメントが寄せられている。

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