■ロシアW杯グループA第2節 ロシア 3-1 エジプト
ロシア：オウンゴール（47分）、チェリシェフ（59分）、ジュバ（62分）
エジプト：サラー（73分）
ロシア・ワールドカップは19日にグループA第2節が行われ、ロシアとエジプトの一戦は、開催国が勝利を収めた。
“過去最低”とも言われながら、初戦で5－0と大勝を収めたロシア。ソ連時代以来32年ぶり、ロシアとしては初の決勝トーナメント進出へ国民の期待も高まる中、この試合ではサウジアラビア戦で途中出場ながら2ゴールを挙げたチェリシェフが先発に。1ゴール2アシストでチームをけん引したゴロビンもスタメンに名を連ねた。
一方、初戦でウルグアイに善戦しながらも終盤のセットプレーで沈んだエジプト。グループ突破のために後がない中で初戦から数人を入れ替え、注目のサラーが先発復帰を果たした。
立ち上がりはエジプトがゆったりとボールを回し、ロシアが4-4-2のブロックで構える展開に。ロシアは奪ってからの速攻でゴールに近づくシーンを増やしていく。5分にはCKの流れからイグナシェビッチがヘッド。その直後には、相手陣内でボールを奪ったゴロビンがシュートを放つなど、チャンスを作る。
対するエジプトは、サラーまでボールを供給できない展開が続く。ボールをアタッキングサードまで運べず、ロシアのカウンターを浴びる場面が多くなる。それでも13分に得たCKで、ヘガシーがヘッド。その後トレゼゲがカットインからシュートを放った。
しかし主導権はロシア。効果的なカウンターからチャンスを作り、18分にはFKのこぼれ球からチェリシェフがミドルシュートでGKを脅かした。
25分過ぎからは、両チームともゴール前まで運ぶもチャンスを作れない時間が続く。
33分、エジプトはボール保持攻撃からアブデルシャフィがアウトサイドでクロスを送り、モフセンがヘッドでフリック。サラーが飛び込んだが、相手DFのクリアにあった。41分にはゴール前で反転したサラーがこの試合初シュートを放つも、枠を外れている。
どちらもゴールに近づき落ち着かない試合展開となったが、結局前半にゴールは生まれず。スコアレスで折り返す。
すると、後半開始直後に試合が動く。47分、ロシアが右サイドからクロスを入れると、GKが一度は弾き返す。しかし、ゾブニンがダイレクトで中に送ると、エジプトDFファティが跳ね返せず。ボールは自陣ゴールに収まった。オウンゴールで、ロシアが欲しかった先制点を手にする。
勢いに乗るロシアは、59分に追加点。右サイドを崩すと、最後はグランダーのクロスにチェリシェフが合わせる。背番号6の2試合連続となるゴールで、2点をリードする。止まらない開催国は、62分には3点目。自陣のFKでロングパスを送ると、ジュバが胸トラップからシュートコースを作ってゴールを奪った。
劣勢のエジプトは、73分に反撃。エリア内でサラーが倒れ、ビデオ判定の結果、主審はPKを指示。キッカーのサラーは右側へ豪快に蹴り込んだ。
その後は、ロシアがじっくりと時間を使いながら試合を進めていく。
そして試合はこのまま終了。ロシアが2連勝を収めた。
グループリーグ2試合で8ゴールと素晴らしい結果を残すロシアは、勝ち点6で暫定首位に。グループ突破へ王手をかけた。一方のエジプトは、2試合を終えて0ポイントと敗退が濃厚となっている。
この後、ロシアは25日に最終節でウルグアイと対戦。エジプトは同日にサウジアラビアと激突する。
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