レアル・マドリーのサンティアゴ・ソラーリ監督が「満足している」と発言にしたことに対して、スペインメディアが異議を唱えている。
ソラーリ監督は6日のリーガ・エスパニョーラ第18節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・ソシエダ戦を前に記者会見に出席。その場で「私たちが行っていることに満足している」と語り、ファンやメディアの失望を招いた前試合ビジャレアル戦(2−2)については「引き分けを過小評価してはならない」と説いた。
しかしながらスペインのスポーツ紙『マルカ』の電子版は、「ソラーリが本当に満足しているとは信じ難い六つの理由」との記事で、そうした発言に異議を唱えている。その六つの理由は、リーガでの順位、チームのプレー内容、負傷者続出、信じられない敗戦、イスコ問題、そしてベルナベウの客席が埋まらないことだ。
順位について、ソラーリ監督は今回の会見で「9位から4位まで上げた」と主張したが、首位バルセロナとの勝ち点差はジュレン・ロペテギ前監督の解任のきっかけとなったクラシコ大敗直後と同じ5のままであり続けている。またプレー内容についてはウエスカ、ラージョ、ビジャレアルと降格圏のチームに苦戦するなどファンを納得させておらず、さらにベルナベウでのCSKAモスクワ戦やアウェーでのエイバル戦で0−3という「信じられない敗戦」も喫してしまった。
加えて、最近にもマルコス・ジョレンテ、ガレス・ベイルが戦線離脱を強いられるなど今季は負傷者が続出。そしてロペテギ監督はファンに愛されるイスコをほとんど起用しておらず、両者の関係性は相変わらずメディアを騒がせている。こうした状況にファンは愛想を尽かし始めたのか、ベルナベウの集客数は昨季と比較して平均5000人少ない状況だ。
『マルカ』は以上の理由によりソラーリ監督が「満足」という言葉を用いるのは無理があることを指摘。現在のレアル・マドリーが、決して順風満帆ではないことを主張している。
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