リーガ・エスパニョーラにおけるパスサッカーの代名詞と言えばバルセロナだったが、今季にレアル・マドリーが取って代わるのかもしれない。スペイン『マルカ』が報じている。
バルセロナはジョゼップ・グアルディオラ監督がチームを率いた2008-09シーズン以降、リーガにおけるパスサッカーの代名詞となり、常にパス数で首位に立ち続けてきた。特にジョゼ・モウリーニョ監督がレアル・マドリーを率いていた3シーズンは圧倒的であり、この永遠のライバルよりも2万7366本も多くパスを出している。
しかしながら近年カウンターも取り入れるようになったバルセロナは徐々にパス数を減らしていき、そしてパスサッカーを好むジュレン・ロペテギ監督がレアル・マドリー指揮官に就任した今季に、ついに両チームの状況が逆転した。リーガ・エスパニョーラ第2節終了時点で、最もボールと戯れているチームはレアル・マドリーとなった。
第2節終了時点で、バルセロナのパス数が1407本であったのに対して、レアル・マドリーは1505本を記録。またパス成功率ではバルセロナが87.9%であったのに対してレアル・マドリーが90.76%、ボールタッチ数ではバルセロナが1795回、レアル・マドリーが1880回と、いずれもスペインの首都チームが上回っている。
またバルセロナのかつてのMFシャビ・エルナンデスのように、レアル・マドリーはMFトニ・クロースがパスサッカーの心臓を担っている。中盤の底に位置するドイツ代表MFは第2節までに226本のパスを出して、その内ミスしたのがわずか6本と97.35%のパス成功率を記録。15本以上のパスを出したリーガの選手の中では、最も高い成功率となる。
まだ第2節終了時点だが、レアル・マドリーがかつてないほどにボールに触れるサッカーを標榜しているのは明らかだ。シーズン終了時にもバルセロナをパス数で上回り、彼らのお株を奪うことになるのだろうか。
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