ドイツ代表はロシア・ワールドカップにおいて、グループリーグ敗退に終わったが、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は22日、ブラジルW杯を制したメンバーが姿を消したことに焦点を当て、特集を組んだ。
■多くの才能が消えたドイツ代表
2014年のブラジル大会では、決勝でアルゼンチンに延長戦の末、勝利し、通算4度目の優勝を飾ったドイツだったが、4年後のロシアW杯では、グループF最下位の成績で大会を後にした。イタリア紙は、「ドイツ…(マリオ)ゲッツェから(アンドレ)シュールレ、(ベネディクト)ヘーヴェデスまで。世界王者の凋落」と題し、「ブラジルでの華々しい勝利から4年が経ち、多くの才能が消え、または期待に応えることができなかった」と続け、特集記事を掲載している。
「W杯でのドイツの失態は物議をかもした。ドイツ代表はこれまで、グループリーグで敗退したことは一度もなく、ましてや前回大会王者で優勝の有力候補でありながら、こんなことが起こるとは」と振り返る。「だが凋落はドイツ代表に限らず、ロシアにいなかった2014年の王者たちの多くにも言えることだ」として、シュールレやゲッツェのほか、ケヴィン・グロスクロイツの名前を挙げた。
「2014年にはカンピオーネとみなされていたが、現在は大きな困難に直面している。シュールレとゲッツェの4年間はまさに期待外れだった。決勝のアルゼンチン戦では、二人でゴールを決めたが、現在は揃ってドルトムントで苦しんでいる」と分析した。
シュールレについては、2014年以降、チェルシー、ヴォルフスブルク、ドルトムントの3チームでプレーし、ジョゼ・モウリーニョやピーター・ボスなど複数の指揮官の下で輝けなかったことに言及。「かつてのようなスピードがなく、フレッシュさもない」と結論付けた。戦力外の放出要員とされ、「もはやクラブに相応しい力量はない」と厳しい見解を示した。
ゲッツェについても同様に、「26歳を迎えたばかりにも関わらず、キャリアを始めた頃と比べて、運動量において、かなり力が落ちた。ピッチでの走行距離やスパートの数は減り、かなりスピードも落ちた」と分析。ドルトムントでは、ルシアン・ファーヴル新監督がレジスタの役割を与えていることに触れ、「あの場所でなら、まだ彼の戦術眼を生かせる」としている。
■将来のドイツ代表を支えるはずが…
「2014年ブラジルW杯には一兵卒として参加したが、世界王者になって帰国した」選手らについて、「彼らは将来の代表のレギュラーになるはずだったが、消えてしまった」として、才能の開花に至らなかったことを惜しんだ。グロスクロイツは昨年、深夜に未成年の下部組織の後輩たちを連れて殴り合いに巻きまれ、シュトゥットガルトと契約解除となったが、以降、トップレベルへ復帰できていない。「ドルトムントの黄金期に(ユルゲン)クロップが信頼していた選手の色あせた30歳の姿だ」と綴った。
また25歳でW杯を制したロン・ロベルト・ツィーラーや22歳だったエリック・ドゥルムについても、目立った活躍ができていないことに触れた。さらにヘーヴェデスについても、昨年、シャルケからユヴェントスへレンタル移籍したものの実力を示せず、現在、移籍先を模索していると紹介。「彼の凋落もドイツで物議をかもした。当然ながら辛いものだ」と結論付けている。
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