■ロシアW杯グループE第3節 ブラジル 2-0 セルビア
ブラジル:パウリーニョ(36分)、チアゴ・シウバ(68分)
セルビア:なし
ロシア・ワールドカップは27日にグループEの試合が行われ、ブラジルとセルビアが対戦。ブラジルが勝利し、首位で決勝トーナメント進出を決めた。
約1年間無敗を維持し、本大会へ乗り込んだブラジル。優勝候補筆頭に数えられていたが、初戦でスイスに引き分けると、コスタリカ戦も勝利はしたが最後まで堅い守備に苦しんだ。ここまでは、下馬評通りの内容、結果を残せてはいない。
最終節は引き分け以上で決勝トーナメント進出は決まるが、敗れれば敗退という状況でセルビアとの大一番に臨んだ。チッチ監督は、前節とまったく同じメンバーを採用。ネイマールも左サイドで先発している。また、この試合のキャプテンはミランダとなっている。
一方のセルビアは、5大会ぶりの決勝トーナメント進出のためには勝利が絶対条件。前節からは3名を変更し、“王国”との一戦に臨んだ。
試合序盤はブラジルがボールを保持し、セルビアが前線から激しいプレッシャーをかけていく。会場の大声援を受けるブラジルは、3分までに素早い攻撃から2度ゴールに近づくなど、得点の気配を漂わせる。
しかし9分、ブラジルにアクシデント。マルセロが頭を押さえてプレー続行不可能に。足元もふらつきながらピッチを後にし、フィリペ・ルイスと交代となった。
セルビアも良い距離感から相手ゴールに迫る。落ち着いてボールを回し、右サイドのタディッチを起点にクロスを送り込み、ミトロビッチの高さを活かした攻撃を仕掛けていく。
引き分けでも突破が決まるブラジルはそれほどリスクを侵さず、20分過ぎからはDFラインでゆったりボールを回していく。24分には、落ち着いたポゼッションからエリア内でボールを拾ったネイマールが至近距離からシュートを放ったが、セルビアGKストイコビッチがスーパーセーブで凌いだ。
ブラジルは28分にも、ジェズスの動き出しに反応したネイマールが浮き球のパスを送り、ジェズスがエリア内でシュートまで持ち込む。
すると36分、一瞬のスキを突いて先制。中盤でコウチーニョがタイミングを計ってDFラインの裏にパスを出すと、パウリーニョが飛び出す。飛び出したGKの位置を確認しつつワンタッチでネットを揺らした。
ブラジルはその後も安定したボール保持、奪われてからの素早いプレッシャーで主導権を握る。先制後は相手にほぼ何もさせず、1点リードで前半を折り返した。
■試合巧者ぶりを発揮
後半もブラジルが主導権を握る。しかし、セルビアもカウンターから好機をねらう。55分にはリャイッチのクロスがゴール枠内に飛び、ミランダがなんとかクリアでかきだした。
それでも、ブラジルはCKのカウンターから全速力で飛び出したネイマールがシュート。ここはGKに防がれたが、一瞬でフィニッシュまで持ち込むなど脅威を与え続ける。
攻めなければいけないセルビアは、60分にはミトロビッチがGKの弾いたボールを押し込みに行く。ここはチアゴ・シウバの体を張ったブロックにあったが、64分にもクロスからミトロビッチがヘディングを放つなど、人数をかけて攻撃を仕掛けていく。
嫌な時間帯の続くブラジルは、65分に先制点のパウリーニョを下げてフェルナンジーニョを投入。チッチ監督は試合を落ち着かせに行く。
すると、ブラジルが68分に追加点。ネイマールのCKに、合わせたのはチアゴ・シウバ。ニアに飛び込み、打点の高い豪快なヘディングを突き刺した。グループ突破に向け大きな追加点を手にした。
相手の時間帯で選手を交代しセットプレーから得点と、試合巧者ぶりを見せるブラジル。70分にはCKのこぼれ球からフィリペ・ルイスが強烈なシュートを放った。
2点リード後、リスクをかけずにボールをテンポよく回すブラジル。大半を占めるスタンドのブラジルサポーターは「オーレ!」の大合唱でそれに応える。
その後意地を見せるセルビアの猛攻を受けたが、最後まで失点せず。2-0で勝利を収めた。ブラジルが史上最多6度目の優勝へ向け、首位で決勝トーナメント進出を決めた。
この結果、ブラジルは決勝トーナメント1回戦でグループFを2位で通過したメキシコと対戦する。

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