フォルトゥナ・デュッセルドルフは、柏レイソルFW伊東純也を獲得することで日本代表FW宇佐美貴史をめぐるアウクスブルクとの交渉もよりスムーズに進められる考えかもしれない。
フォルトゥナは当初、昨シーズンレンタルで加わり、1部昇格に大きく貢献した原口元気と宇佐美の“両獲り”を画策。だが、原口はロシア・ワールドカップ(W杯)前にヘルタ・ベルリンからハノーファーへの移籍が決まり逃してしまうと、宇佐美に関しても交渉が難航することに。所属元アウクスブルクのシュテファン・ロイターSD(スポーツディレクター)は先月、「話し合いで解決策を見つけることができなかった」とし、交渉を打ち切ったことを明かしていた。
ドイツ誌『キッカー』の報道によれば、フォルトゥナは、ウィングのポジションにおいて宇佐美が第一候補であることには変わりがないが、アウクスブルクが求める移籍金300万ユーロ(約3億9000万円)は支払わないという。そこで、同クラブはより安価での獲得が可能と見られる伊東の獲得に乗り出すことが考えられると伝えている。
一方で、デュッセルドルフの『ウェストドイチェ・ツァイトゥング』では、フォルトゥナが伊東を獲得することにより、宇佐美の代役を確保するうえ、アウクスブルクとの“値下げ交渉“を有利に進めることが可能になるかもしれないとの見解が述べられている。宇佐美の市場価値がW杯により上昇する狙いだったとされるアウクスブルクだが、現時点フォルトゥナ以外のクラブから興味が示されていない。その事実は今後の交渉に大きな影響を及ぼすと見られる。

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