Mario Balotelli, press conference, Italy, 03062018Getty Images

“バロテッリ主将”に賛否両論?伊の著名人を巻き込み議論はピッチ外へ発展

イタリア代表のFWマリオ・バロテッリにキャプテンマークを託すべきかについて、イタリアでは論争が巻き起こった。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が4日、報じている。

イタリア代表監督のロベルト・マンチーニが5月31日、親善試合フランス戦の前日記者会見において、“バロテッリ主将”の可能性について言及。「もしマリオがピッチに立つ選手の中で最もキャップ数が多ければ、彼が主将を務める」と述べていた。だがその後、フランス戦では、バロテッリよりキャップ数の多いDFレオナルド・ボヌッチが主将を務め、4日のオランダ戦では、ボヌッチ、バロテッリが先発せず、FWロレンツォ・インシーニェがキャプテンマークを巻いた。

■“バロテッリ主将”を巡る議論

だが“バロテッリ主将”を巡る議論は、ピッチ外にも広がっている。先日、イタリアの副首相および内務大臣に就任したマッテオ・サルヴィーニ氏は、ラジオ局『RTL102.5』のインタビューで持論を展開した。アフリカにルーツを持つバロテッリが代表主将となれば、アフリカ系移民にとって大きなメッセージとなりえる。サルヴィーニ氏は、“バロテッリ主将”が政治利用されかねないことに、くぎを刺した。

「主将はチームを代表する者でなくてはならないし、サッカーが上手くなくてはならない。白や黄色、緑など色で選ぶべきではない。監督が社会学的、哲学的、人類学的な観点から主将を選ばないことを願っている」

「ロッカールームをまとめる選手は、謙虚であり、良いプレーをする者でなくてはならない。バロテッリには驚かされるかもしれないが、過去の行動を見ても、全員を束ねることができる謙虚な人物には思えない」

一方、マウリツィオ・マルティーナ議員は、『ラディオ24』のインタビューで、“バロテッリ主将”の実現を期待した。

「私はいいと思う。シンプルながらも正しい言葉を選び、強いメッセージを発信していた。彼のような存在は必要だ」

元F1ドライバーのアレッサンドロ・ザナルディ氏は、レース中に両足を失い、自身も差別を体験してきた。だが主将選定に関して、差別や偏見を切り離して考えるべきだと訴えた。

「少し難しいテーマだ。差別や偏見に敏感になりすぎている。だがもし実現すれば、それだけの理由があったのだと思う。バロテッリは物凄い才能を持っているが、青年だし、すべてを飲み込むことができないこともある。褒め言葉に対し、苛立ってしまうこともあるだろうし、本当の侮辱に気づかないこともあるだろう。キャプテンマークは彼の個人的な体験とは関係のないものだと思う。慰めのための報酬であってはならない。主将として相応しく、役割をこなせる能力がなくてはならない」

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