イタリア代表FWマリオ・バロテッリの個人コーチを務めるアルマンド・カリガリス氏が、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、バロテッリの活躍を祈った。
カリガリス氏はスポーツ科学の専門家で、2017年からバロテッリの個人コーチを務めている。カリガリス氏の指導の賜物か、バロテッリは先月、4年ぶりにイタリア代表に復帰。先発復帰戦でゴールも挙げた。カリガリス氏は、「最初の成果は誰の目にも明らかだ」と胸を張る。
「バロテッリにサッカーを教えることはできない。所属クラブのトレーニングに口を出すつもりもない。私は彼にこう説明した。王者とは複数の才能が凝縮された者であり、継続して力を発揮するには、注意力や感情を最大限にコントロールする必要があるとね」
■バロテッリは野生のライオン
カリガリス氏は、バロテッリが野生のライオンであると表現。過去には問題行動も多く、扱いが困難である選手だからこそ、コーチとしてやりがいを感じている。
「マリオはスポーツヘルニアのため離脱していた。ニースから3日間の休養を与えられたので、(自宅のある)ブレシアへ帰りたがっていた。だが彼は落胆しながらもフランスに残った。彼の目を見て、私が心配する必要はないと感じた。その数秒間、自分の考えが正しいことを確信した。マリオはサバンナのライオンなんだ。もし彼が動物園やサーカスのライオンのようだったら、私は彼と仕事をすることはなかっただろう」
「パリ・サンジェルマン戦で得点を挙げたマリオから電話がかかってきた。だがゴールについては語らず、警告を受けなかったことを報告してきた。そのとき私は、マリオならできると感じたよ」
また先日、バロテッリがバロンドールについて言及した理由を説明している。
「世界最高峰の10人に戻りたいかと尋ねると、彼は、『1番になりたい』と答えた。そこからバロンドールについての言葉が出たのだろう。だが本当の目標は2022年カタール・ワールドカップだ。おごらず焦らず、一歩ずつ進んでほしい」

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