ゼニトの指揮官ロベルト・マンチーニが、イタリア代表監督就任を受託する意向を示している。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が8日、報じている。
イタリアサッカー連盟(FIGC)は先日、元バイエルン・ミュンヘン監督のカルロ・アンチェロッティ氏と2度にわたり接触。58歳の名将の招へいを試みたが、アンチェロッティ氏はクラブ監督就任を希望しており、辞退を申し出ていた。
このためFIGCは、以前から候補に挙がっていたマンチーニと交渉を再開。ゼニト指揮官は報酬の減額を受け入れ、年俸200万ユーロ(約2.6億円)の2年契約で合意に至った。マンチーニは、ロシアリーグ終了後の14日に代表指揮官に就任する予定となっているが、現段階ではゼニトの了承を得られていない。マンチーニはクラブと契約解除条項を設定しておらず、FIGCを含めた三者間で協議し、ゼニトに補償金を支払う形で合意を目指さなければならない。ただ交渉に失敗すれば、ゼニトがFIFAに調停を申し立てる可能性もあるため、FIGCは慎重に期し、マンチーニのクラブとの契約解除を待った上で、契約の締結を目指すことになる。
『コリエレ・デラ・セーラ』によれば、FIGCはマンチーニが契約解除に失敗した場合に備え、プランBとしてナント指揮官のクラウディオ・ラニエリの招へいも検討している。
なお、マンチーニの代表監督就任が実現した場合、インテルやマンチェスター・シティで教え子だったFWマリオ・バロテッリの代表復帰が濃厚となる。今後の動向は注目されるところだ。
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