これまで栄華を誇ったパスサッカーを失いつつあると語られるバルセロナ。3日のチャンピオンズリーグ・グループステージで同チームと対戦するトッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、その理由が監督ではなく、選手にあるとの見解を示している。
2015年にMFチャビ・エルナンデス(現アル・サッド)、そして今夏にMFアンドレス・イニエスタ(現ヴィッセル神戸)が退団したバルセロナ。イニエスタが退団直後の今季には、これまで自分たちの哲学としてきたプレースタイルが、ついに崩壊したとも指摘されている。
こうした状況で、エルネスト・バルベルデ監督の指導方針も槍玉にあげられるているが、ポチェッティーノ監督はプレースタイルが監督ではなく、選手に依存するものとの見解を示す。アルゼンチン人指揮官は、スペイン『マルカ』とのインタビューで次のようにコメントした。
「詳しく知っているわけではないが……しかしチャビやイニエスタのような選手たちは、進むべき道、チームの哲学を指し示す存在なんだよ。グアルディオラ、ティト・ビラノバ、ライカールトと、ベンチにどれだけ偉大な指揮官が座っていても、まず存在しているのは彼らなんだ。監督の意図がどういうものであろうと、サッカーを感じているのは芝生を踏む選手たちであり、すべては彼らがどのようなボールを出すかに依存している。その有り様を変えるのは、とても難しい」
「今はチャビもイニエスタもいない。あの世代の選手たちはほとんど残っていないし、バルセロナが異なるサッカーを実践するのは当たり前だろう。だから、バルベルデはチームを変化させようと試みた。バルセロナの基盤を維持しながらも、パフォーマンスをよりふくよかにさせたね」
「サッカーは選手たちのものであり、バルセロナはスタイルを定義づけられる偉大な選手たちを何人も擁してきた。チャビとイニエスタのような選手の代わりを据えるなど不可能だ。彼らは巨大な才能を持った唯一無二の選手たちなんだよ」
「ほかの選手を獲得しても、彼らとはまた違う選手でしかない。自分が実践したいサッカーがあるとしても、異なる時代のサッカーを再現することは、とても困難なことなんだ。とにかく、バルセロナは偉大な選手たちを揃えるチームであり、どんな相手も打ち破ることができる」
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