ナポリの主将MFマレク・ハムシクが6日、イタリア『スカイスポーツ』のインタビューに応じ、28年ぶりのスクデット獲得がほぼ消滅したことに悔しさをにじませた。
ナポリは6日、セリエA第36節でトリノと対戦。FWドリース・メルテンスやハムシクの得点により、一時はリードを保っていたものの、二度にわたって同点に追いつかれ、2-2の引き分けに終わった。首位のユヴェントスが前日に行われたボローニャ戦(3-1)で勝利していたため、両チームの差は6ポイントに広がった。仮に最終節でユーヴェに追いついたとしても得失点差により、ディエゴ・マラドーナ氏在籍時以来となる28年ぶりのスクデット獲得は、ほぼ不可能となった。ハムシクはサポーターに感謝しつつ、無念さを言葉にした。
「サポーターには感謝したい。まるでタイトルを獲得したかのように迎えてくれた。本当に残念だ。シーズンを通して挑戦を続け、最後の最後まで信じていた。自分たちにはこれ以上の結果が相応しかっただろうと思う」
■運命を分けた第35節
ハムシクは、4月30日に行われた第35節がスクデットを競う両クラブの運命の分かれ道となったと考える。
「(4月22日の)ユヴェントス戦の後、シーズンの行方を変える出来事が起きた。ユーヴェはアディショナルタイムにゴールを決めて(インテルに3-2で)勝利した。僕らはフィオレンティーナ戦(0-3でナポリが敗北)で、試合開始5分に一発退場を受けた。あの時、違った形で食い下がらなければならなかった。すべてを受け入れるが、非常に後悔は残る。本当に残念だ」
今シーズンをもって、2015年から指揮官を務めたマウリツィオ・サッリによるナポリのサイクルが終了したとの見方がある。ハムシクはこれに反論した。
「1つのサイクルが終わった? 僕は終わりだとは全く感じていない。観客から拍手が送られたが、あれは皆を楽しませたことへ感謝のしるしであり、別れを告げる拍手ではないはずだ。何もタイトルを獲れなかったが、最高のシーズンだった。僕らはこの3年間、サッリとともにこれほど成長し、首位に追随できるようになったのだから、彼には退任して欲しくない」
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