ノルウェーで輝くベントナー、8年ぶりのW杯出場を断念か…リーグ戦での負傷に涙を流す

ローゼンボリで昨シーズンのエリートセリエン得点王に輝いたベントナー。完治2～3週間の負傷で、W杯出場に暗雲。

デンマーク代表FWのニクラス・ベントナーは、ロシア・ワールドカップ（W杯）を欠場することになるようだ。所属クラブのローゼンボリのリーグ戦で負傷し、2～3週間の離脱を強いられると見られる。

デンマークサッカー協会（DBU）は14日にW杯に臨む予備登録メンバー35名を発表。トッテナムMFクリスティアン・エリクセン、レスター・シティGKカスパー・シュマイケル、セビージャDFシモン・ケアーらが順当に選出されたほか、エリーテセリエン（ノルウェー1部）で活躍するベントナーの名も含まれていた。

しかしベントナーは、ローゼンボリが27日に臨んだリーグ戦で筋肉系の負傷を負い、ベンチで涙を流した。チームドクターは地元紙『ヴェルデンス・ガング』で「通常、このような負傷だと（全治）2～3週間を見込まなければいけない。時間との非常に厳しい競争となる」と、W杯には間に合わない可能性を示唆している。

かつてアーセナルで有望株として期待を寄せられていたベントナーだが、素行不良が度々話題を呼び、ヴォルフスブルクやノッティンガムを渡り歩くと、昨年3月にはローゼンボリに加入。2017シーズンは19ゴールを決めリーグ得点王に輝き、ようやく安定したパフォーマンスを見せていたところだった。

なお2014年ブラジルW杯への出場を逃したデンマークは、ロシア大会ではグループC でペルー（6月16日）、オーストラリア（同21日）、フランス（同26日）と対戦。大会前にはスウェーデン（同2日）やメキシコ（同9日）とのテストマッチを組んでいる。