26日のリーガ・エスパニョーラ第10節、アトレティコ・マドリーは本拠地ワンダ・メトロポリターノでのレアル・ソシエダ戦を2−0で制した。
ミッドウィークのチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節、アウェーでのボルシア・ドルトムント戦で0−4の惨敗を喫したアトレティコ。その試合では攻守の要となりつつあるロドリをベンチに置き、さらには一際存在感を示していたサウールを途中でピッチに下げるなどしたシメオネ監督の采配に批判が集まったが、このラ・レアル戦のワンダはあたたかった。チーム紹介アナウンスでシメオネ監督の名が呼ばれると大喝采で支持の気持ちを表明すると、さらに試合開始から大声を張り上げてチームを後押した。
ロドリゴ、アンヘル・コレアと先発させるべきとの声が高まっていた2選手がピッチに立ったアトレティコは、観客の後押しもあってか一際高いように見えるインテンシティーを発揮。がむしゃらにも見えるその姿勢と、ジエゴ・コスタ、グリーズマンの2トップとアンヘル・コレア、サウールの両サイドハーフが最前線に並ぶ形で、ラ・レアルにゴールに迫ろうとした。が、気迫が空回りしたように、最後の詰めでの精度が荒い。異常なペースでCKも稼いだが、そこから得点につなげることもできなかった。
アトレティコはこのまま無得点でハーフタイムを迎えるかに思われ、一部観客がお手洗いへ向かうためにぞろぞろと席を立ち始める。しかしながら45分、混まない内にとお手洗いへ向かった人々は、突として生じた大歓声によってゴールを見逃したことを悟った。セットプレーの流れから、ペナルティーエリア内右のA・コレアがターンでラ・レアルDF2枚をかわしてグラウンダーのクロスを送ると、ラウール・ナバスに当たって跳ね返ったボールをゴディンが枠内に流し込んでいる。
1点のリードを得たシメオネ監督は、ハーフタイムに負傷したリュカとの交代でフィリペを投入。すると60分、そのフィリペがリーグ戦2試合連続弾を記録。ペナルティーエリア内左でボールを受けたブラジル代表DFは、右サイドバックのゴロサベルを前にして立ち止まり、一瞬の加速で内に切れ込み倒れながら右足でシュート。このボールがGKモジャを破った。
シメオネ監督は82分に2枚目の交代カードを切り、A・コレアを下げてレマルをピッチに立たせる。アトレティコはその後、リーガでは昨年2月からゴールを決めていないD・コスタ、またグリーズマンと不調の点取り屋2人が果敢に追加点を狙ったものの、シュートを決め切ることができず。それでも2点リードのまま試合終了を迎え、ドイツでの屈辱の大敗から勝利を取り戻すことに成功している。観客は終了後、気温5度という寒さの中で「アトレーティ! アトレーティ!」と、白い息を目一杯吐き出していた。
リーガの成績を5勝4分け1敗としたアトレティコは勝ち点を19として、翌日にクラシコを控えるバルセロナを勝ち点1差で抜き去り、暫定で首位に浮上した。
■リーガ第10節
アトレティコ・マドリー 2−0 レアル・ソシエダ
■得点者
アトレティコ:ゴディン(45分)、フィリペ(60分)
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