「チームプレーは見事だったが…」元ベルギー代表、日本代表の逆転負けは「経験不足」

長らくベルギー代表としてプレーし、現在は引退しているファン・ブイテン。ラウンド16で日本の戦いぶりに賛辞を贈りつつも、2点リードから逆転負けを喫した日本の敗因について“経験不足”と冷静に言及している。

ロシア・ワールドカップで、日本はベルギーの前にラウンド16で逆転負けを喫した。

この試合で見せたベルギー代表の戦いぶりについて、元ベルギー代表ダニエル・ファン・ブイテンが『Goal』の取材で語った。

ファン・ブイテンはフランスvsベルギーのセミファイナルを前に、ベルギーの精神面での強さに賛辞を贈っている。

「フランスとベルギー、どちらが優れているか分析するのは難しいね。ただ、今のベルギーのメンタルは素晴らしいと思う。ラウンド16でベルギーは一時、日本相手に0－2と2点をリードされた。あの時見せた日本のチームプレーは見事だったね」

「ただし、フルタイムを戦い、ベルギーは3－2と試合をひっくり返した。あの内容は日本が経験不足だった面もあるかもしれないが……。それでもベルギーは諦めずに攻勢をかけたから、土壇場での逆転勝利という結果につながった」

ラウンド16では日本相手に2点ビハインドをひっくり返し、ベルギーは3－2で逆転勝利を収めた。準々決勝では、6度目の優勝を目指していたブラジル代表を相手に2点を先行。セレソンの反撃を振り切り、2－1で勝利している。

すでに現役を退いているファン・ブイテンだが、現ベルギー代表の地力、精神面での強さはこれまでにないほど充実していると見ているようだ。

その一方で、2点ビハインドとなったベルギーが猛攻を仕掛け、対処しきれず逆転負けを喫したラウンド16の日本戦については、経験の差が勝敗を左右したと冷静に振り返っている。