スルガ杯敗戦も若い力が新風を吹かせたC大阪。公式戦7試合未勝利をどう立て直す?

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8月8日に行われたスルガ銀行チャンピオンシップ2018でインデペンディエンテに敗れ、公式戦7試合未勝利となったセレッソ大阪。この苦境から脱却するために何が必要なのか、スルガ杯で得た収穫と、今後に向けた課題に迫る。

■スルガ杯敗戦も収穫は若手の台頭

セレッソ大阪が苦境から抜け出せないでいる。

7月18日の明治安田生命J1リーグ再開後、リーグ6試合で未勝利が続くC大阪は、8日のスルガ銀行チャンピオンシップ2018で昨季コパ・スダメリカーナ王者のインデペンディエンテと対戦した。夏場の超過密日程を視野に入れ、尹晶煥監督はそのインデペンディエンテ戦で、5日のサガン鳥栖戦からスタメン11人を入れ替えるという大胆采配に打って出た。

しかし、不慣れな5-4-1の超守備的布陣で臨んだこともあり、全体的にラインが低くなりがちになり、そこを突かれて前半のうちに1点を献上してしまう。後半に入ってからはアグレッシブさを取り戻し、ソウザのリスタートなどから惜しいチャンスを作ったが、最後まで相手の分厚い守りをこじ開けられずに0-1で惜敗。これで公式戦7試合未勝利とトンネルから抜け出すことはできなかった。

「今日はうまくできた選手もいたし、そうでもない選手もいた。次のメンバーをどう構成するかという答えを見せてくれた試合でもあった」と指揮官が収穫を語ったように、プロ2年目の斧澤隼輝やルーキーの安藤瑞季らが、ハツラツとした動きを披露。

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とりわけ、安藤は秋山大地のロングパスに抜け出し、GKと1対1になりかけるシーンを演出。点取り屋の嗅覚の一端を垣間見せてくれた。全国高校サッカー選手権大会で優秀選手に輝き、次世代の大久保嘉人(磐田)と評される安藤は、ゴールへの野心を前面に押し出した。

「ゴールに向かうプレーはちょっとずつ増えていってるけど、やっぱりゴール前のクオリティが問題。しっかり決めきるところが今のセレッソの課題。リーグ戦で勝つためにもそこを改善しないといけない。自分が新しい風を吹かせたいと思います」

インデペンディエンテ戦はスタンドから見守った杉本健勇も「あとはやっぱり決定力ですね」と、ここまでリーグ戦3発と貧打に苦しむ部分をどう改善していくかを改めて考えた様子だ。

白星から遠ざかっているこの7試合を改めて見てみると、C大阪の総得点はわずか4に対して、失点は11。勝てない理由はまったくもって明白で得点力不足の課題が重く伸し掛かる。杉本やヤン・ドンヒョン、山内寛史といった最前線に位置する長身FW陣にゴールが生まれていないのは気になる点だろう。

「点を取るために自分の体と向き合ったり、いろんな工夫はしてますけど、すぐに結果が出るとは限らない。今は続けることしかないんで、初心に戻ってブレずにやっていきたいと思います」

自分に言い聞かせるようにコメントした杉本の言葉には、焦りというよりも我慢強く好転のキッカケをつかむために精進していきたいという思いが感じられた。

■ケガ人続出の中で復帰した清武への期待

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インデペンディエンテ戦の翌日練習で行われた紅白戦では、左サイドハーフに入った清武弘嗣のクロスをヤン・ドンヒョンが落とし、杉本がダイレクトで決めるという理想的な得点パターンが見られた。点を取るためには、そういう工夫を凝らしていくしか術はない。それは清武も強調する点だ。

「流れの中から点を取りたいのはすごくありますね。インデペンディエンテ戦もそうだった。チャンスは結構あるんですけど、それが今はゴールに結びついていない。尹さんはサイドで起点を作ることを求めていて、そのために自分や(柿谷)曜一朗、(福満)隆貴、トシ(高木俊幸)、(水沼)宏太といった選手を置いている。僕らがゴールを生み出すチャンスを作らないといけないと思っています」

ここへきて柿谷の負傷が再発し、山村和也もケガで離脱してしまったいま、清武にかかる期待は非常に大きい。自身もJ1再開直後に再び負傷してしまい、そこから再開後のリーグでは3試合の出場にとどまっている。「復帰して2試合をやりましたけど、徐々にコンディションは上がってきていますし、次の札幌戦(11日)はすごく体が動くと思うので、自分としても非常に楽しみですね」と本人も自信をのぞかせているだけに、持ち味であるゲームメークで流れをガラリと変えてくれる可能性は大いにある。

清武のパスから、安藤や斧澤といった若手も積極的にプレーに絡めるようになり、チームがより潤滑化する。経験豊富な清武やソウザ、山口蛍らが、若い力を最大限に引き出すことができれば、この停滞感を打破できるはず。今はどんな内容であろうが勝利をもぎ取ることがC大阪にとって“最大の薬”となる。キャプテンの山口も改めてチームの一体感と結束力の重要性を強調する。

「チーム状態が悪い時はみんな人のせいにしたりしがち。そうならないようにすることが一番大事だと思う。インデペンディエンテ戦もミスが多かったけど、みんなで補ってやっているところが見受けられた。自分たちが試合に出る時もそういうふうにやっていかなくてはいけない。今は本当に気持ちの部分が一番大きい。結果が出ていない分、みんなイライラしながらやってると思うので、ストレスを抱えないようにしながら戦っていく必要がある」

苦しい時こそ全員が同じ方向を向くことが肝要だ。インデペンディエンテ戦の敗戦を無駄にしないためにも、そこで得られた若手台頭という収穫を生かしながら、何とかリーグ戦未勝利の苦境から抜け出すこと。これ以上負けられないC大阪がまだまだ続く夏連戦で必死に立て直しを図っていく。

文=元川悦子

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