スペイン国税局は、レアル・マドリーFWクリスティアーノ・ロナウドから提示された和解金の受取を拒否したようだ。アメリカ『Bleacher Report』が伝えた。
C・ロナウドは2011~2014年に合計1470万ユーロ(約19億円)の肖像権収入を租税回避地に隠した疑いで、スペイン検察から告発された。その後ポルトガル代表FWは、スペイン国税局に1400万ユーロ(約18億円)の和解金を支払う意志を見せていたという。
しかし、国税局はこれを拒否したようだ。C・ロナウドに当初要求されていたのは、脱税及び罰金の2800万ユーロ(約35億円)。この半額にも満たなかったことが、大きな理由の1つであるという。
スペイン『as』のホアキン・マロート氏によると、ポルトガル代表FWは6月15日までに2800万ユーロを支払うか、ロシア・ワールドカップ終了後も裁判を続けるかのどちらかだという。もし両者が合意できず、裁判で有罪判決がくだされた場合、最大懲役8年となる可能性もあるようだ。
もし金額で合意して罪を認めた場合、懲役は2年に軽減されるという。また、スペインの法律では、初犯で懲役2年以下の刑に関しては執行猶予がつくため、収監されることはなくなる見込みである。
■クラブの対応に不満?
なお、この一連の騒動が、先日のレアル退団示唆に繋がったという見方もある。
C・ロナウドは、レアル側がこの罰金2800万ユーロを支払うことを望んでいたという。しかし、クラブ関係者は「クラブより大きい存在はない。たとえクリスティアーノでも」とし、支払いを拒否。これに対し、選手は失望したようだ。
世界的なスーパースターの脱税容疑、そして去就はどのような決着を見せるのだろうか。

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