元ミランFWで現在ウクライナ代表監督を務めるアンドリー・シェフチェンコが、3日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、古巣について自身の見解を示した。
■ミランでのイグアイン効果は?
今夏の移籍市場において、ユヴェントスからFWゴンサロ・イグアインが加入した。元ミランのエースは、アルゼンチン人FWを歓迎しつつ、過去のプレーヤーには比較できないと強調する。
「誰にも似ていない。こういった比較はやめた方が良い。悪影響を及ぼすだけだ。イグアインは私に似ていないし、(フィリッポ)インザーギにも似ていない。過去にミランに所属したFWには似ていない。だが彼はイタリアで素晴らしい実績を残しており、リスペクトするべきだ」
「彼のようなゴールに対する姿勢を持った選手は少ないし、彼はセリエAも知っていて、これまでゴールを量産している。それにユーヴェでの冒険を終えたばかりでモチベーションもあると思う。ちやほやされて、重要な選手であることを認識する必要があると思うが、これはミランでは問題ではないだろう。イグアインのような選手がチームを変えることで、力関係も左右されるだろう。またミランやファンを取り巻く環境において、誇りを取り戻させてくれるだろう。これは重要なことだ」
「近年のミランの成績については、もう終わったことだ。だが今、選手たちはどう振る舞うべきかを理解しているように思う。ミランは長年にわたり、トッププレーヤーの“家”だった。それを忘れているなんて想像できないよ」
■力を取り戻しつつあるセリエA
続いてシェフチェンコは、DFレオナルド・ボヌッチのユーヴェ復帰について意見を述べたほか、FWクリスティアーノ・ロナウドのユーヴェ移籍も含め、今夏はセリエAにとって最高のメルカートだったと主張する。
「(ミランとユーヴェ)どちらにとっても良い取引だった。ボヌッチは古い仲間と再会し、守備を強化するだろう。だがミランは(マッティア)カルダーラのような若く将来性の豊かな選手を手にすることができた」
「セリエAにとって、クレイジーで素晴らしいメルカートになった。メディアという視点においても力を取り戻している。私はサッカーでのキャリアにおいては、大方、イタリア人であると感じている。セリエAの競争力が復活すれば、私としても嬉しい。私の大好きなセリエAがまた非常に面白くなりつつある」
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