元日本代表監督で現在はUAE(アラブ首長国連邦)の指揮を執るアルベルト・ザッケローニが16日、イタリアラジオ局『ラディオ24』のインタビューに応じ、ロシア・ワールドカップについて振り返った。
65歳のイタリア人指揮官は、フランスの優勝に終わったロシアW杯の感想を述べた。決勝で微妙な判定となった38分のPKについて、ザッケローニは首をかしげる。
「昨日の決勝では、クロアチアの方が気に入った。フランスは全体的に素晴らしい試合をできていなかった。だが才能ある選手がたくさんいる。それでも私は、決勝がこの2チームになることは想像してなかった。PK?私はなかったと思う。ボールの方が(イヴァン)ペリシッチの腕の方へ飛んでおり、その逆ではないからだ。3点目、4点目のシーンにおいて、(ダニエル)スバシッチは全く動かなかった。私が思うに、コンディションが良くなかったのだろう。試合中、足を気にするそぶりも見えた」
続いてザッケローニは、今年のバロンドールの行方を占った。優勝国フランスの19歳が受賞することを予想した。
「バロンドールは(キリアン)ムバッペの手に渡るだろうと思う。だがもし決勝でクロアチアが勝利していれば、(ルカ)モドリッチが取っていただろう」
最後に元日本代表指揮官は、ラウンド16でフランスに敗れ、大会を去ったアルゼンチンのエースFWリオネル・メッシについて、自身の見解を示した。
「W杯では期待外れになった。模範となるべき選手らしい態度が一切なく、傲慢であるような印象を私は受けた。一生懸命取り組んでいない。バルセロナのような、特別なチームでの習慣なのは理解できるが、アルゼンチンでは、腕まくりをして汗水を流さなければならない。クラブとは違うメッシだった」
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