アトレティコ・マドリーFWアントワーヌ・グリーズマンが、同クラブのファンからブーイングを受けた昨季のリーガ・エスパニョーラ最終節エイバル戦を振り返っている。
昨季、バルセロナ移籍を考慮していたグリーズマンは、アトレティコの本拠地ワンダ・メトロポリターノで行われたエイバル戦で、ファンから忠誠心を疑われてブーイングを受けた。グリーズマンはそのときにはもうアトレティコ残留を決断していたとされるが、しかし自クラブのファンからの非難に、大きなショックを受けたと報じられている。
そして今季のリーガ・エスパニョーラ第2節、メトロポリターノでのラージョ・バジェカーノ戦（1−0）後に会見に出席したグリーズマンは、その件について次のように振り返った。
「あれは本当に厳しく、難しい瞬間だった。でも、僕の家族が近くにいてくれて、ロッカールームの友人たちも自分を助けてくれたね。とにかく、もう過ぎたことだし、ピッチで自分の価値を示すだけだよ」
グリーズマンはもう、アトレティコでプレーし続けることしか考えていないようだ。
「ここで幸せだし、このクラブのために全力を尽くしたい。チームメートは自分の残留のため、自分がここで幸せであるためにできる限りのことをしてくれた。僕はこのクラブのファン同然で、ここで過ごす日々を目一杯楽しんでいる」
なおグリーズマンはエイバル戦で、ファンからブーイングを受けて動揺していた際に、現サガン鳥栖FWフェルナンド・トーレスから声をかけられていた。
そのエイバル戦が心のクラブ、アトレティコで臨む最後の試合となったF・トーレスはグリーズマンに対して「俺たちチームメートがお前を非難することは絶対にない。俺たちはお前を必要としている」と語りかけ、この言葉を聞いたグリーズマンは試合中にもかかわらず涙腺が崩壊してしまい、手で涙をぬぐっていた。
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