Thomas Lemar & Penjualan Termahal AS Monaco

クルトワ、ビダル、レマル…ラ・リーガ2018-19シーズン、カギを握る新戦力

ついに開幕を迎える2018-19シーズンのラ・リーガ。各クラブは、群雄割拠のリーグを制するべく今夏も積極的な補強を行った。『Goal』では、チームの浮沈の行方を握る各ビッグクラブの新戦力を紹介する。

■ティボー・クルトワ(レアル・マドリー、26歳)

COURTOISGETTY

世界最高の守護神の1人だ。母国ベルギーのヘントで頭角を現すと、2011年にチェルシーに引き抜かれた。その後3シーズンはアトレティコ・マドリーにレンタルされると、ヨーロッパリーグ(EL)やラ・リーガ王者に輝いたチームで、守護神として大活躍。評価を高めてチェルシーに復帰すると、当時のジョゼ・モウリーニョ監督のもとで世界最高の評価を得ていたペトル・チェフから正GKの座を奪い取った。プレミアリーグでは2度優勝を経験すると、今夏3500万ユーロ(約44億円)の移籍金で幼少時代の憧れである“ロス・ブランコス”に加入した。

最大の特徴は、長い手足をいかした驚異的なシュートストップだ。身長199㎝と大柄な選手ではあるが、低いシュートにもしっかりと反応し、足を使ってセーブすることができる。体幹の強さをいかし、空中戦でも強さを発揮。近年求められる足元のうまさはないかもしれないが、ビルドアップ時に判断を間違えることはあまりない。唯一ディフェンスとのコミュニケーションに不安があるが、前に構えるセルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァランとともにゴール前で壁となり続けるだろう。

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■アルトゥーロ・ビダル(バルセロナ、31歳)

Arturo VidalGetty

細かくショートパスを繋ぐバルセロナの中では、異色の存在となるだろう。母国チリのコロコロでデビューを果たすと、20歳でドイツのレバークーゼンへと引き抜かれた。その後2011年にユヴェントスに加入すると、1年目からレギュラーの地位を獲得し、セリエA4連覇やチャンピオンズリーグ決勝を経験した。171試合に出場した後、4年後にはジョゼップ・グアルディオラ時代のバイエルンへと移籍。ここでも、リーグ3連覇を達成したチームで欠かせぬ選手となった。そして今夏、2000万ユーロ(約25億円)でバルセロナへと移籍している。

中盤での激しいディフェンスや豊富な運動量をいかしたゴール前の飛び出しを武器とするビダル。荒いイメージもあるが、横からのタックルや後ろからのスライディングでボールを刈り取る技術は一級品だ。さらに3列目からゴール前に侵入するセンスも高く、クロスボールに頭で合わせることも得意とする。ユヴェントスとバイエルン時代を合わせてイエローカード55枚と、警告数の多さや細かなケガの多さがたまにキズだが、ファイタータイプのいないバルセロナでは貴重なオプションとなるだろう。戦術理解度も高く、スペイン語話者でもあるためコミュニケーションには困らないはずだ。チャンピオンズリーグ(CL)制覇を目指すバルセロナで、中盤の核となる可能性は高い。

■トマ・レマル(アトレティコ・マドリー、22歳)

Thomas Lemar & Penjualan Termahal AS Monaco

欧州中が注目していた逸材が、ついにビッグクラブへの移籍を果たした。若干17歳のときにフランス2部カーンでデビューすると、2015年にその才能に目をつけたモナコが引き抜いた。2016-17シーズンに旋風を巻き起こしたモナコで、左サイドの絶対的な主力として活躍。CLベスト4進出やリーグ・アン制覇の主役の1人となり、モナコ通算127試合出場22ゴール32アシストを記録した。数多くのビッグクラブが獲得に夢中になっていたが、ついに今夏、アトレティコが7000万ユーロ(約88億円)と言われる金額で争奪戦を制している。

レマルはスタートポジションこそサイドがメインだが、その位置にとどまることはほとんどない。味方がパスを出したい所に必ず顔を出したり、相手の嫌がるスペースでボールを引き出す技術が高く、最終ラインから最前線まで縦横無尽に動き回りながら相手のスキを探していく。また、セットプレーキッカーを任されるほど正確なキックを持っており、左足から放たれるクロスの精度はかなり高い。セットプレーのデザインを得意とするシメオネだが、これまでチームには左足で合わせるボールを蹴る選手がいなかったため、貴重なプレースキッカーとなるだろう。

■アルトゥール(バルセロナ、22歳)

Arthur Barcelona presentation 12072018GERMÁN PARGA/FC Barcelona

退団した“ラ・マシア(バルセロナ下部組織)”の象徴、アンドレス・イニエスタの後継として、バルセロナが目をつけたのがアルトゥールだ。20歳の時に母国ブラジルの名門グレミオでトップチームデビューを果たすと、同クラブで通算51試合に出場。2016-17シーズンでは、南米一を決める大会コパ・リベルタドーレスで優勝を果たした。未だ出場はないが、王国ブラジルの代表チームにも招集された経験を持っている。

本人は、グレミオ時代に「特定のポジションはない」と話しており、中盤のどの役割もこなしている。また、「イニエスタのプレーに感銘を受けた。素晴らしい選手たちに指示し、いとも簡単にプレーするからね」と、クラブ史に残る偉大な選手への憧れを語っている。加入間もないが、早くもバルセロナのスタイルにフィットしつつあるアルトゥール。競争の激しいポジションではあるが、開幕からこの22歳がスタメンを勝ち取っても不思議ではないだろう。

■ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー、18歳)

Vinicius Jr Real Madrid

将来が約束された超逸材だ。10歳で母国ブラジルの名門フラメンゴの下部組織に入団すると、13歳にしてブラジルU-15代表に選出。そして出場した6試合で6ゴール5アシストを決めてチームのタイトル獲得に貢献すると、わずか16歳でフラメンゴのトップチームデビューを果たした。その後、ブラジル代表のU-17代表として南米U-17選手権で得点王となりチームを優勝に導く。その才能に目をつけた欧州王者レアル・マドリーは、4500万ユーロ(約60億円:当時)という17歳の選手としては異例の移籍金で獲得を決めた。

トップスピードに乗りながら、変幻自在なフェイントを駆使したドリブルが最大の武器だ。アイディアも豊富であり、そのプレースタイルから母国の先輩ネイマールと比較する声もある。しかし、本人は参考にしているとしつつも「もう一人のネイマールになろうとは思わない」と、至って冷静だ。近年急激に取り巻く状況が一変しているが、以前『Goal』の独占インタビューで「僕自身のハードワークの結果であり、周りの人のおかげ。神様に感謝しなくちゃね」と、謙虚な姿勢を貫いている。

プレシーズンマッチでもその才能の片鱗を見せつけており、先日のUEFAスーパーカップ(2-4でアトレティコ・マドリーに敗戦)にもベンチ入りを果たした。ロス・ブランコスの前線には世界屈指の選手が揃っているが、ジュレン・ロペテギ監督のもと、今季ラ・リーガで躍動しても不思議ではないだろう。

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