次期イタリア代表監督候補の1人とされていたファビオ・カペッロ氏が8日、イタリア国営放送『Rai』のラジオ番組『ラディオ・アンキオ・スポルト』のインタビューに応じ、監督業から引退することを発表した。
71歳の名将カペッロ氏は、過去にレアル・マドリーやミラン、ユヴェントスなど強豪クラブの指揮官を歴任し、チャンピオンズリーグ優勝やリーガ・エスパニョーラ2度制覇、セリエA5度制覇など数々の栄光を納めた。クラブキャリアでの主要タイトル数は「14」を誇る。また、イングランド代表やロシア代表を率いてワールドカップにも出場した経験を持つ。
2015年7月にロシア代表監督から退任して以降、無所属が続いていたが、2年間のブランクを経て昨年6月、中国スーパーリーグ(CSL)江蘇蘇寧で現場復帰を決めた。だが今年3月にはクラブと合意の下で契約を解除。ロシアW杯出場を逃がしたイタリア代表監督の候補の1人にも挙げられていたが、監督としての華々しい36年間のキャリアに終止符を打つことを決めた。
「もう十分だ。辞める。テレビで解説を務める方が楽だ。イングランドやロシアですでに代表監督も経験した。それからもう1度、クラブの指揮官を務めたいと思った。私にとって、江蘇蘇寧がサッカーキャリアで最後のクラブになる。やりたいことはすべてできたし、自分のキャリアにはとても満足している。これからは解説の仕事を楽しみたい」
■人材不足の伊代表の将来を不安視
また低迷するイタリア代表についても言及。過去と比較し、フランチェスコ・トッティやアレッサンドロ・デル・ピエロらに代表されるような突出した人材がいないと嘆く。カペッロ氏自身のほか、チェルシーのアントニオ・コンテ監督、元バイエルン・ミュンヘンのカルロ・アンチェロッティ監督が固辞していることで、次期代表監督の筆頭候補に躍り出たロベルト・マンチーニ監督には、エールを送った。
「選手が一流であれば、監督は良い仕事をできる。選手が二流では、良い仕事をするのは難しい。現在、最高峰レベルの選手やリーダー、違いを出せる選手がいない。(ロベルト)マンチーニは世界中を飛び回った経験豊かな監督だ。きっと選手と良好な関係を築くのに役立つだろう。だがチームに才能ある選手がいない」
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