アーセナルのジャック・ウィルシャーがクラブからの退団を発表した。
幼少期から17年間にわたりアーセナルに所属するウィルシャーは負傷により多くの時間を棒に振ったが、2017-18シーズンに完全復活。しかし、クラブとの契約が今夏に満了を迎えるものの、契約延長の交渉がなかなか進展しないことを受け、同選手の退団がシーズン中から囁かれていた。
シーズン終了後に22年間のアーセナルでのキャリアに終止符を打ったアーセン・ヴェンゲル前監督はウィルシャーの残留を望んでいたものの、同選手は19日に自身のインスタグラムで幼少期からのクラブから離れると発表した。
「契約が切れる6月の最後にアーセナルから離れることが決まった。クラブとは話を進め、特に監督のウナイ・エメリとの会談で心が決まった。広く報じられていたように、僕と代理人はエミレーツ・スタジアムに残るためにクラブと何カ月も話し合いを続けてきた。僕はアーセナルの選手として続けていくことを常に考えてきた。アーセナルに17年間もいて、クラブの一員であると日ごろから感じていた」
「このクラブにいるために、サラリーを減らした契約に合意していたことは事実だ。でも、新監督との会談で、仮に新契約を結んでチームに残ったとしても、プレー時間が大幅に減少することが分かった。キャリアにおいてプレー時間が必要で、アーセナルに残ってもピッチに立つ機会が減ると感じたことを、みんなが理解してくれると信じている。自身のキャリアを前に進めるために、退団以外の選択肢がないと感じた」
「アーセナルで素晴らしい時間を過ごし、多くの友人にも恵まれた。一生の記憶とともにこのクラブから離れる。若くしてデビューを飾り、チャンピオンズリーグの舞台に立った。それに2年連続でFAカップ優勝にも輝いた。これらは多くの記憶の一部に過ぎない」
「アーセン・ヴェンゲルと彼のスタッフ、チームメイトをはじめみんなに感謝を伝えたい。それに特別な関係性を築いてきたファンにももちろん感謝を伝えたい。ファンが与えてくれた愛情、信頼、信念を忘れることはないだろう。みんなの将来の成功を願っている。ありがとう。それに、ミスター・エメリへの敬意を表したい。彼が正直に話してくれたことに感謝している。彼と彼のチーム、クラブの成功を祈っている」
アーセナル退団を発表したウィルシャーだが、今後についてはまだ決まっていないようだ。新天地の候補として、クリスタル・パレスやサウサンプトン、ウェスト・ハム、ミランなどが挙がっている。
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