イラン代表指揮官カルロス・ケイロスは、自らの母国であり、かつて2008~2010年まで指導した古巣ポルトガル代表とのドロー決着に、悔しさをあらわにした。
ロシア・ワールドカップのグループB第3節は、ポルトガルが1-1でイランとドロー。スペインはモロッコと引き分け、勝ち点5のスペインが首位、同じく勝ち点5のポルトガルが2位で勝ち上がりを決めた。イランはポルトガルを追い詰めながら、勝ち点4と一歩及ばず、早期敗退が決定。ポルトガル戦試合後、イランのケイロス監督が会見の席で試合を振り返った。
「この試合で我々は勝利に値する内容を披露できたと思う。私はそれを誇りに思っているが、やはりこの結果は不満であると言わざるを得ない」
「80分には(クリスティアーノ)ロナウドがひじを(モルテザ)プーラリガンジに入れた。あれはVAR(ビデオアシスタントレフェリー)で見ていたようだが、警告は正しくないはずだ。一発退場が妥当だったと思う。それがたとえロナウドだろうと(リオネル)メッシだろうと、レッドカードが出されるべきだった」
「いろいろ言いたいことはたくさんあるけど、言葉は選んでおこうか。VARはうまく機能しているとは思えないね。実際にみんな多くの不満を抱えている。試合中にVARの介入はどういう状況で誰が決めているのか、はっきりしてほしいね」
ジャッジへの不満を口にした一方、ケイロスはロシアW杯をもって2011年から指導してきたイラン代表監督の座を退くことを公言。「私はここで多くのことを学んだ。イランの選手たちは勇敢に戦う戦士たちばかりだった。ポルトガルの闘牛士顔負けのメンタルを持っていたね」と述べ、7年間率いたイラン代表へ感謝の意を示した。

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