サガン鳥栖FWフェルナンド・トーレスの心のクラブとして知られるアトレティコ・マドリーで、新たに“エル・ニーニョ”と呼ばれる選手が誕生した。
“エル・ニーニョ”はスペイン語で子供や少年を意味し、若くしてプロデビューを飾った選手の愛称として使用される。レアル・マドリーではFWラウール・ゴンサレス氏がその愛称をつけられ、そしてアトレティコではF・トーレスがそう呼ばれてファンから我が子のように愛された。
そんなアトレティコで、新たに“エル・ニーニョ”と呼ばれる選手が誕生。15日のリーガ・エスパニョーラ第4節、本拠地ワンダ・メトロポリターノでのエイバル戦(1−1)でトップチームの公式戦デビューを飾り、同点ゴールを記録した19歳FWボルハ・ガルセスである。
ボルハはモロッコの地中海沿岸のスペインの飛地領メリリャ出身で、2016年にアトレティコの下部組織に入団。今季よりBチーム所属となり、プレシーズンにはトップチームの練習にも参加していた。フィジカルに優れ、巧みな飛び出しと高い決定力を見せるF・トーレスに似たタイプのストライカーだ。
ボルハはエイバル戦の71分、MFロドリゴとの交代でトップチームの公式戦デビューを果たした。観客がロドリゴを下げることに反対して、ディエゴ・シメオネ監督にブーイングをする逆境の中でのデビューとなったが、それに動じることはなく指揮官の期待にしっかりと応えている。
0−1で迎えた94分、グラウンダーのクロスをFWアントワーヌ・グリーズマンが空振りすると、ボールはペナルティーエリア中央のボルハのもとへ。19歳のFWは強烈な右足のシュートを突き刺して、スコアをタイに戻した。ボルハは得点直後、両手を上げながら観客の盛り上がりを促し、逆転を目指すためいち早くセンターサークルへ向かっている。
結局、試合は1−1のままで終了したが、アトレティコを敗戦から救ったボルハはメディア、ファンから新たな“エル・ニーニョ”として扱われることになった。ただしボルハ本人は試合後、トップチームデビュー&初ゴールに浮かれることなく、チームが勝利を手にできなかったことへの不満を表している。
「シメオネからは最大限の力で戦いに臨むこと、ジエゴ・コスタの近くでプレーして、こぼれ球などを生かすことを指示されたね」
「ほろ苦いデビュー戦になってしまった。何としてでも勝ちたかったからね。ゴールを決めることは素晴らしいけど、引き分けでは……。僕は勝ちたかったんだ」
なお子供扱いされることを嫌い、“エル・ニーニョ”という愛称が好きではなかったと告白したこともあるF・トーレスは、新たな“エル・ニーニョ”をSNSで祝福。ボルハとの2ショット写真を掲載して、こう記している。
「この子のリーガ初ゴールに、とても幸せだ。彼は謙虚でいて野心にあふれている。このまま努力を重ねてくれ、ボルハ・ガルセス。幸運を、フェノメノ(現象、怪物の意)」
アトレティコの新しい子供は、ここからどのような軌跡を描いていくのだろうか。
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