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“どん底”から“逆襲”へ転ずる…宇佐美貴史が日本代表で見出したい理想とその可能性

「個人の力で局面を打開してゴールへ」

マリ戦後に自身の理想をそう口にしていたのはドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフで好調を維持し、今回の欧州遠征メンバーに名を連ねたFW宇佐美貴史だ。マリ戦では先発出場だったが、ウクライナ戦はベンチスタート。終盤の87分に投入されたものの見せ場は作れず。日本代表も1-2で敗れた。

23日のマリ戦後、しきりに「個の力」の重要性を説いていた宇佐美だが、今回のウクライナ戦でも終始同様の考えを推した。

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「個で剥がしていく重要性」をウクライナの2点目から見て取れたという宇佐美。「左サイドのシャルケの選手(イェウヘン・コノプリャンカ)が完全に2人を剥がして、ハーフウェーラインに近いところからチャンスを作っていた」とブンデスリーガのシャルケで活躍するウクライナの10番、コノプリャンカのプレーにヒントを得た。「相手からも盗めるものはあると思うし、技術がすごい高くて、いい選手だなって感じた」と、ただただ相手を褒めちぎるしかなかった。

「個でどれだけ打開していけるかとか、どれだけ個のイメージだったりアイディアがチームの連動性を作り出せるかってところも今、こだわってフォルトゥナでやっています。そういう部分を磨いて、ギアを上げて、結果を出して、ワールドカップメンバーに食い込んでいくチャンスをどんどん広げたい」

デュッセルドルフでは4試合連続ゴールをマークするなど好調ぶりをアピール。これまで出場機会もままならず、長らく代表からも遠ざかった。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も「ある時期は干されているような状況だったが、しっかりと伸びている」と評価し、メンバー入りが実現した。こうしてロシア行きに向けたサバイバルに再び参加できることも宇佐美本人にとっては大きな前進だ。

「ゼロの状態からここに来れた。自分の所属チームでやっていくしかない。ここから頑張って飛躍していきたい」

ライバルは多い。だからこそ「個の力」で違いを見せるしかない。どんな強豪チームにもそういった選手は必ず存在する。その役割はハマればチームにとっては重要な存在となり得るが、一方で結果を残せなければお役御免となる。しかし、宇佐美はそのポストを自ら志望する。

「自分の目的やストロングポイントとして、一発でやり切るシーンがないと、自分の満足度は高められない」

クラブで結果が出ているからこそ言い切れる自信がある。かつてハリルも絶大な信頼を寄せ、“秘蔵っ子”とまで言わしめた天才がロシア行きの当落線上に立っている。

「ここからどれだけ広げられるかは自分のパフォーマンス次第だと思う」

3カ月後、ロシアのピッチに立つためには、なりふり構わずまい進するしかない。どん底から這い上がってきた男の逆襲がこれから始まる。

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