ドイツサッカー連盟の会長を務めるラインハルト・グリンデル会長が、代表引退を表明したMFメスト・エジルに対して謝意を示している。ドイツ紙『ビルト』が報じた。
グリンデル会長はロシア・ワールドカップでまさかの敗退に終わった直後、インタビューで、エジルが大会前にトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と写真を撮影したことに関して意見を示さなかったことに苦言を呈した。
すると、エジルは先月22日、3回に渡って自身のツイッターを英語で更新。W杯前にトルコのエルドアン大統領と写真を撮ったことについては「政治的意図はない」と強調する声明を出すと、その数時間後にはその写真に関するドイツメディアでの報道やDFB、一部のスポンサーの対応を批判する内容の文書を投稿。最後にはグリンデル会長や一部のファンからの人種差別的な扱いを訴え、代表からの引退を表明している。
この衝撃的な発表後、ドイツサッカー界は揺れに揺れていたが、グリンデル会長がついにコメントを明らかに。エジルに対して謝罪した。
「私はまず、人種差別的な攻撃に対して立場を明確にするべきで、エジルを守るべきだった。この問題に関してははっきりと話していたはずだった。彼がDFBのサポートを得ず、一人でいたように感じさせてしまったことには申し訳なく思う」
「ただ、私はワールドカップ後、彼のスポーツ的なパフォーマンスについては一度も話していないということは強調したい。私にとって常に明らかなのは、チームとして勝ち、負けるときもチームとしてということだ。一人の選手にワールドカップ敗退の責任を負わせるなんて馬鹿げている」
なお、ティモ・ヴェルナーがエジルの代表引退発表の撤回を望んだ一方で、マリオ・ゴメスは続くように代表引退を表明している。
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