前節のアウェイV・ファーレン長崎戦に続き、ゲームキャプテンのMF遠藤康が決めた先制弾をベテラン守護神の曽ケ端準を中心に守り抜き、鹿島アントラーズが今季リーグ3度目の連勝を達成した。
鹿島は19日、明治安田生命J1リーグ第23節で横浜F・マリノスと対戦。4月28日の前回対戦ではアウェイの日産スタジアムで0-3と完敗を喫しているだけに、ホームの県立カシマサッカースタジアムでのリベンジマッチに選手たちも闘志を燃やしていた。
試合は49分にロングボールを鈴木優磨が競ると、こぼれ球を遠藤が胸トラップして技ありのボレー。強烈なシュートは横浜FM・GK飯倉大樹の手に当たったが、そのままゴールに突き刺さった。リードした後は、横浜FMの攻撃をしっかり抑えつつ、カウンターで応酬するなど手堅い試合運びを演じ、1-0の完封勝利。順位こそ浮上ならなかったが7位を維持し、上位との差を保った。
■ピンチの芽を摘み取ったベテラン守護神
「みんなしっかりと走りきった。それが大きかったと思う」
遠藤の一撃で鹿島らしい“ウノゼロ”で終えたホームゲームを振り返り、曽ケ端はそう安堵の声を漏らした。前半は予想したよりも前に出て来ず、後方でポゼッションに終始する横浜FMに攻め手を欠いたが、後半開始早々にリードを得ることに成功する。
「数少ないチャンスをヤスが決めた。前の選手が苦しい時に点を取ってくれたから、勝つことができた」とチームメートに感謝の言葉を述べた曽ケ端だったが、その後は交代出場のウーゴ・ヴィエイラを中心に攻め立ててくる横浜FMをしっかりと抑え込んだ。73分には同じく交代出場の伊藤翔にフリーからシュートを放たれるが、これも右手一本でセーブ。チームに落ち着きをもたらした。
「内容的には決していいものではない。でもそれでも勝ったということが重要。こういう勝ち点3の積み重ねが安心感をもたらし、そして自信につながる」
低調な相手にも助けられた完封勝利をそう振り返った曽ケ端だが、勝利に浮かれることなくすでに次の戦いに向けて闘志を燃やす。
「次の磐田戦もここカシマで戦える。内容云々よりも先ずは勝利。ホームでやるべきことをしっかりとやって、結果をつかみたい」。39歳のベテラン守護神は冷静に、そして熱く聖地カシマでの連勝を誓った。
その他、J1第23節 鹿島 vs 横浜FMの詳細・選手コメントは、鹿島アントラーズ公式サイトで!
■その他、J1第23節 鹿島 vs 横浜FMの詳細は、鹿島アントラーズ公式サイトで!
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