フッキが中国行きを選んだ理由「悪いことは見当たらないし、他の選手にも勧める」/インタビュー

シェア閉じる コメント
選手として脂が乗り切っている29歳のときに中国行きを決めたフッキ。その決断に後悔はなかったのか。今、どのような思いを抱えているのかを明かしてくれた。

ジヴァニウド・ヴィエイラ・ジ・ソウザ。本名であるとピンと来ないが、「ハルク」あるいは「フッキ」であれば、日本にとっては馴染みの深い名前だろう。

フッキが選手として名前を上げたのは故郷ブラジルの真裏に位置する日本でのときだった。2005年に最初に加わった川崎フロンターレでは大きな成果を残すことはできなかったが、その後コンサドーレ札幌ではリーグ戦で25得点を叩き出し、次の行き先となった東京ヴェルディでは37ゴールでJ2得点王に輝いた。

すると、遠い異国で活躍するブラジル人を欧州は放って置かない。ポルトガル名門クラブ・ポルトへと引き抜かれると、さらに多くの移籍金を残してゼニトにも渡った。2クラブで欧州最高峰の舞台であるチャンピオンズリーグも経験し、ついにはブラジル代表にまで上り詰めた。

そんな折、2016年に選んだ新天地は中国の上海上港だった。一部メディアでは世界でもトップ10に入ると伝えられる、高額の年俸に釣られたとも揶揄されたが、フッキは中国にどのような思いを抱えているのだろうか。『Goal』では独占インタビューを実施し、アジアでの戦いやブラジル代表について語ってもらった。

2018-05-11-hulk

■中国へ来た目的は?

――中国であなたは成長していますか?

チャンピオンズリーグもあり、最高の選手たちが競い合っているヨーロッパから来たら、すでにいくばくかの経験や一定の技術を持っているものだ。中国に来たのは、自分の成長もそうだが、中国に広めるという素晴らしいことを成し遂げるためだ。僕だけではなく、有名で人気のある他の選手たちも、サッカーを向上させるという目標を持って、中国に来ているのは間違いない。

もちろん、他の国と同じく、中国に適応することは必要だ。中国に適応し、成長しながら、試合や大会で活躍する。そういうことを僕は間違いなくやってきた。もっと上手くなるために成長しようとすることで、物語を続けることができるんだよ。

――他の選手に、中国でプレーすることを勧めますか?

僕個人について言うなら、とても幸せだし、ここへ来たのは正しい選択だったと思っている。最初は多くの問題があった。だが、人生はチャンスにあふれている。そのチャンスが僕に訪れた。そしてそのチャンスを生かしてここへ来た。僕は幸せだし、家族も幸せだ。

中国のサッカーは、組織の面だけでなく、全てにおいて一年ごとに着実に成長している。だから、勧めるかと問われれば、答えは「イエス」だ。だけど、自分で何がしたいかわかっているなら、それをすればいい。ただ、僕は勧めるし、何も悪いことは見当たらない。ここのサッカーは大いに成長している。とにかく僕は幸せだ。

――ヨーロッパに戻りたいと思うことはありますか?

サッカーでは、明日に何が起こるかはわからない。中国で僕の家族は幸せだ。明日か、もっと先かにヨーロッパに戻るチャンスが訪れれば、確かに幸せかもしれない。全てのことを自分で決めるにしても、神様次第だ。ここでも幸せだし、あと3年は契約が残っている。ここで契約を満了したいと思っている。その後は、何が起こるか誰にもわからない。ヨーロッパに戻るか、ここにい続けるか、それはまだ先のことだよ。

――アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)についてはどう思いますか?

非常に良い大会だね。もちろん、ヨーロッパのチャンピオンズリーグと比べることはできない。ヨーロッパには世界最高の選手たちがいるからね。だけど、アジアでは上を目指して戦うべき大会だ。中国のチームは、この数年で非常に成長している。日本のチームは成熟していて、経験豊富だ。去年のチャンピオンの浦和レッズには準決勝で敗れたし、今年は何としても勝ちたいと思う大会だよ。チャンスもあると思う。だけど、アジアのチャンピオンになるには、地に足を着けて、地道に夢に向かって努力しなければならない。

2018-05-11-hulk

■ブラジル代表への思い。最高のゴールは?

――ワールドカップでのブラジル代表に期待することは?

優勝候補の筆頭とは言いがたいかな。大会が始まってみないと何とも言えない。グループリーグが終われば、どのチームの調子が良くて、注目すべきかわかるだろう。優勝チームが予想できるのは、決勝トーナメントが始まってからだと思うよ。

――プレーしてみたい夢のチームはありますか?

ブラジル代表でプレーすることを夢見ていた。夢がかなって、神に感謝している。僕はサッカーをすることが大好きで、サッカーにとても感謝している。だから、どこであろうと、プレーできるチームでプレーする。必ず、愛情を持ってプレーするし、したいプレーをして幸せになるよ。僕はサッカーが大好きだから、夢のチームというのはない。もちろん、選べるものなら家族と一緒にいられるチームがいい。だけど今は、どこか特定のチームを、夢のチームだとは思っていない。

――あなたのサッカー人生において、一番美しいゴールは?

僕はたくさんのゴールを決めてきたからね…。特にペナルティーエリアの外から、美しいゴールを決めてきた。そういうゴールを何度も決められて嬉しいね。一つを選ぶのは難しいけど、昨季のACLでの浦和戦(2017年9月27日)での得点はすごくうまくいった。DFのマークを2人振り切ってピッチ中央からシュートした。でも、他にも美しいゴールはたくさんあるよ。

インタビュー・文=アーメド・ラガブ/Ahmed Ragab

構成=Goal編集部

▶サッカー観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【DAZN関連記事】
DAZN(ダゾーン)を使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZN(ダゾーン)に登録・視聴する方法とは?加入・契約の仕方をまとめてみた
DAZNの番組表は?サッカーの放送予定やスケジュールを紹介
DAZNでJリーグの放送を視聴する5つのメリットとは?
野球、F1、バスケも楽しみたい!DAZN×他スポーツ視聴の“トリセツ”はこちら ※提携サイト:Sporting Newsへ

次の記事:
最下位・名古屋、新加入4人が先発出場も15戦勝ちなし…首位・広島は連勝ならず/J1第17節
次の記事:
神戸、イニエスタのJデビュー戦を飾れず…湘南に完敗でリーグ4戦ぶり黒星/J1第17節
次の記事:
新天地ブレーメンでの活躍を誓う大迫勇也「ゼロからのスタート」
次の記事:
乾貴士がW杯で最も凄いと思った選手は?「日本の子どもたちに目指してもらいたい」
次の記事:
F・トーレスという人間…誠実かつ真面目で練習の虫、Jリーグで成功できると断言できる理由
閉じる

私たちは最高のオンライン環境を提供するため、クッキー(Cookie)を使用しています。当社のウェブサイトを利用することにより、当社のプライバシーポリシーに従ってクッキーの使用に同意するものとします。

もっと見る 同意する