パオロ・マルディーニが語るロシアW杯やイタリアサッカーの問題点/独占インタビュー

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パオロ・マルディーニ氏が独占インタビューに応じ、W杯やVAR、クリスティアーノ・ロナウドやジェンナーロ・ガットゥーゾについて語った。

クリスティアーノ・ロナウドのユヴェントス移籍やチャンピオンズリーグの夢を追いかけてパリ・サンジェルマンのユニフォームを選んだジャンルイジ・ブッフォン。最近のイタリアサッカーは驚くべきニュースが多い。こういった出来事に対し、パオロ・マルディーニ氏は何を思うのか。『Goal』の独占インタビューで語ってくれた。

■ロシアW杯は、VAR導入も含めて「大成功」

――偉大なサッカー選手でありながら、あなたは現在、プロデビューを果たしたテニスプレーヤーでもありますよね。自身が観戦する側の立場であれば、どのスポーツが一番好きですか?

「スポーツ全般が好きでオリンピックでもいろんな競技を観戦するよ。自分がやるとなれば、より上手くできるスポーツを選ぶかな。サッカーを引退してからは、 3年間、ボクシングをやっていたんだ。ボクシングのトレーニングは最高だったよ。それからテニスを始めたんだけど、アプローチが全く違ったね。だって、ボールと自分との間に道具を挟むから。でもやっぱりスポーツの中では、バスケットボールとかチームスポーツがすごく好きかな」

――より夢中になって観戦した大会はありますか?

「今回のワールドカップは、とても素晴らしかったと言える。もちろんイタリアがいないことはとても辛かったよ。でも非常に均衡のとれたW杯になったと思う。試合はどれも予想がつかず、大会は大成功だったね」

――あなたは数百万人ものファンを抱えるアイドルであるわけですが、あなたにとってのスポーツ界におけるアイドルを教えてくれますか?

「アントニオ・カブリーニがすごく好きだったね。僕が10歳の頃、1978年のW杯を見たとき、彼はイタリア代表の若きサイドバックだったんだ。他にはビョルン・ボルグ、エドウィン・モーゼス、モハメド・アリも好きだったね。いわゆる偉大なチャンピオンたちが好きなんだ」

――VARについては、どうお考えですか? 導入されてから、感情的な面も含めてどのようにサッカーは変わったと思いますか?

「最初は好きではなかった。それは認めるよ。でもVARでしか判定のつかない場面がたくさんあるし、今は欠かせないものだと思っているよ。W杯でも最初の頃は中断時間が長くなり、慣れるまでの時間が必要だったように思うけど、今ではテニスと同じようにすっかりゲームの一部になっていると思う。観客もすでに中断に慣れているし、結局のところ、審判に対する抗議と比較してみてもそれほど長い時間中断するわけでもないからね」

Maldini sulla VAR

――今後はどのように改善していけると思いますか? 両ベンチか要請できるようにするとか……

「両ベンチから要請できるようにする? それも一つの案だけど今のままでも非常に大きな変革になったと思うよ。トップリーグに導入されてからたった1年だが、非常に大きな成功だったと言える」

――ではイタリアサッカーについてですが、どのように改善、改革ができると思われますか?

「それは難しい質問だね。まず、プロチームへの投資が以前と比較して少ないことは言えるんじゃないかな。それに、下部組織に関しては確実にレベルが劣っていると思う。他の国と比べて選手への注文は少ないし、イタリアサッカー連盟(FIGC)の育成計画は本当に不十分だよ」

――将来のイタリアサッカーを担うスターは誰だと思いますか?

「今は、まあまあ特殊な時期と言える。世代交代がある上、W杯出場に失敗したからね。代表に顔を出す若手選手は、実際の実力よりも弱そうに見えてしまうんだ。だからあえて名前を挙げるつもりはないけど、イタリアで競争力のあるチームを作る上で才能ある選手が不足しているとは思っていないよ」

■「SNSは使い方を間違えれば数多くの問題をもたらす」

――Instagramには140万人、Facebookのあなたのページには200万件以上のフォロワーがいます。SNSとの関わり方を教えてください。また、お気に入りのSNSはどれですか?

「フォロワーはたくさんいるけど、SNSはそれほど頻繁に更新しているわけではないよ。私は常にプライベートはプライベートであるべきだと考えてきた人間だからね。それでもファンと何かを分かち合いたい瞬間があるからSNSをやっているんだ。InstagramとFacebookだったら間違いなくInstagramのほうが好きだよ。こちらの方がよく見ているしね。実はInstagramはバカンス中に姪っ子との冗談から始めたんだ。『今日、登録すれば、明日にはフォロワーが1万人になるかな』ってね。でも今ではすっかりInstagramのファンだよ」

――現在、サッカー選手にとって、SNSは切り離せないものになっています。観客とのコミュニケーションがオープンになったことは、良い意味での転換と言えますか? それとも悪い意味での影響の方が大きいですか?

「個人の選択になるし、SNS上でキャリアや生活を送らなければならないわけではないと思う。それに現実の生活は別のものだよ。SNSは使い方を間違えれば数多くの問題をもたらすものだと思う。それなりに強くならなければ、アンチに気分を左右されてしまうだろう」

Maldini su CR7 Juventus

■C・ロナウドとブッフォンの移籍について

――今夏、話題となったのがクリスティアーノ・ロナウドのユヴェントス移籍です。ユーヴェがヨーロッパの舞台で成功を収めるために近年足りなかったものは、まさに彼であると思いますか?

「簡単に言えばそうだね。CLのユーヴェとレアル・マドリーの決勝を思い出して欲しい。2ゴールを決めたのはロナウドだ。それはチームを入れ替えれば逆の結果になっていたことを意味するんじゃないかな。彼のプレーは光っていたけど、2チームの間に大きな差はなかったからね。それでもレアルには勝者のメンタリティがあり、チームは偉大な王者たちで構成されていることは確かだよ。ユーヴェも非常に近くまでたどり着いたけど、時にはほんの一握りの運も味方につけなければならない。ユーヴェは決勝において、いつも運に恵まれていないんだ」

――もう一つの世紀の移籍と言えば、ジャンルイジ・ブッフォンのパリ・サンジェルマン移籍です。もしあなただったら、同じ選択をしますか?

「自分の同僚だった人物を判断するのは難しいね。それぞれが自分の頭で決断を下すわけだから、誤った選択とは思わないよ。ユヴェントスと比較してかなりレベルの劣る中国へ移籍するわけではない。チャンピオンズリーグを目指すクラブに行くんだ。それは夢を実現できる可能性も残されているってことだよ。いずれにせよ、彼は過去にもパルマからユヴェントスへ移籍しているし、常に一つのクラブでプレーしてきた選手ではない。イタリア国外で彼を見ることを、私は本当に楽しみにしているよ」

――それでは最後に、チームメートだったジェンナーロ・ガットゥーゾがミランのベンチに座ることを想像できましたか?

「いや、それはもちろん想像していなかったよ。でも、これは良い意味でサプライズだったよ。選手時代に積んだ経験から多くを学び、有能な指揮官であることを証明した。それにリーノは以前から素晴らしい個性を持っているんだ。数多くの名将に師事できたことも幸運だったね」

余すことなく現在のサッカーに対する想いを語ってくれたマルディーニ氏。サッカー人生の全てをACミランに捧げた彼だからこそ見えることも多いのだろう。

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