昨年8月、突如として成立した遠藤航のリヴァプール移籍。シュトゥットガルト主将としてブンデスリーガでは名のある存在だったが、イングランドではあまり知る人はおらず、獲得した経緯(モイセス・カイセド&ロメオ・ラヴィアの失敗)もあって現地では物議を醸した。加入からしばらく適応に苦戦したことも、辛口コメンテーターの批判に拍車をかけている。
しかしカップ戦を中心に徐々に出番を増やしていくと、チーム状況もあって年末年始の過密日程でフル稼働。唯一公式戦8試合連続出場を果たし、その持ち味を存分に発揮すると、日本人として初めてリヴァプールの月間最優秀選手賞に輝いた。わずか1カ月で、チームに欠かせない存在になったのである。
では、遠藤は何が優れているのか? なぜ短期間で適応し、ユルゲン・クロップ監督にとって手放せない存在となったのか。スペイン大手紙『as』の副編集長を務めるハビ・シジェス氏が、日本代表キャプテンを徹底的に分析する。
文=ハビ・シジェス/スペイン紙『as』副編集長
翻訳=江間慎一郎
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