C・ロナウド、レヴァンドフスキ…EURO2024が最後の国際大会になり得るスターたち

35歳にして2023-24シーズンのインテルで特に活躍することのなかったストライカーは、最後の花道を進む気分でいるだろう。しかしながら、トニ・ポルスターが持つオーストリア代表の得点記録（44）まであと8点に迫っているアルナウトヴィッチには、まだ少しの猶予があるかもしれない。

デ・ブライネには2026年のワールドカップまでプレーを続ける実力があるのは確かだが、今月で33歳となる攻撃的ミッドフィルダーにはケガに悩まされてきた歴史があり、クラブでのキャリアを続けるために代表からは引退すると考えることもありうる。

いずれにせよ、ベルギーが優勝すれば引退を考えるようなことにはならないだろう。優勝できなければ、デ・ブライネが母国である赤い悪魔とともに自分もこれまでだと考える可能性はある。

37歳のストライカーはすでにこの夏MLSのロサンジェルスFCに移籍することを公言しているが、EUROが終われば代表から身を引くことだろう。「若い選手に道を譲ることが必要だ」と、このワールドカップ優勝経験者は『レキップ』紙で述べている。「あと1年、あと1年と言いすぎないように気を付けないといけない」

グリーズマンは最高のレベルで活躍できる素晴らしいサッカーの才能を長く誇ってきており、理論上2026年までキャリアを続けることは可能だろう。だが、この多才な33歳はすでにフランス代表として、すべての栄光を勝ちとってきている。この夏で引退したとしても驚きではないだろう。

33歳ながら、ドイツのキャプテンとして依然として最高のレベルで素晴らしい実力を発揮しており、この夏母国開催の大会でアンリ・ドロネー杯を掲げる夢を見ているだろう。それがかなえば、ギュンドアンはその時こそ引退に絶好のタイミングだと思うかもしれない。そうすれば、バルセロナでレギュラーに戻ることのみに集中できるようになるだろう。

実を言えば、カンテはここ数年ケガの問題に付きまとわれており、現在の所属がサウジアラビアのチームであることを考えれば、ユーロ代表に選ばれたことは驚きであった。ディディエ・デシャン監督はこのミッドフィルダーのことを「身体的な力はすべて回復している」と言っているが、33歳の選手にとって、ユーロが最後の大舞台となることはほぼ確実だろう。

クロースがユーロ後に代表からのみならず、現役を引退することはすでに知られている。レアル・マドリーの15回目のチャンピオンズリーグ優勝において予想どおり重要な役割を果たす前に、このドイツ代表MFはユーロ後に引退することを発表していた。「私の夢は常に、絶頂期に引退することだった」と、34歳のクロースは語っている。

35歳のストライカーは昨シーズン、全公式戦で26得点をあげたが、その実力がゆっくりと落ち始めていることを示す兆しは数多くある。とりわけポーランドが主要大会でまたしても成功できなければ、再びワールドカップの予選でプレーするエネルギーや意欲はなくなるかもしれない。

クロアチアのカリスマMFは、すでにレアル・マドリーでもう1年プレーすることが決まっているが、モドリッチのような愛国心の強い選手が、ユーロ後もクロアチア代表としてプレーし続けるつもりだとは思えない。中立の立場として、38歳が優勝メダルとともに引退すること、サッカー界最大の偉業のひとつにあと一歩というのが何度もあった彼の才能が大いに報いられることを希望する。

かつて慢性的なホームシックに悩まされ、スペインのキャンプ地が故郷セビーリャから遠すぎると逃げ出したこともあった、この多才な右サイドバックが、38歳で主要な国際大会に向けて準備しているというのは、とんでもないことである。彼が今もプレーしているのは、その才能とメンタルの強さによるものだ。とはいえ、ナバスがユーロ後にスペイン代表に別れを告げるのは、ほぼ間違いないだろう。

ノイアーは3月に38歳になったが、EUROに出場するドイツ代表の背番号1であり続けている。ワールドカップ優勝から10年の今年、ユーロ優勝を望んでいることだろう。だが、本当にするかどうかは別として、ノイアーがついに身を引き、マルク＝アンドレ・テア・シュテーゲンに先発メンバーの座を確立させることが予想されている。

好き嫌いは別として、ペペが41歳でも活躍し続けていることはリスペクトに値する。意欲的で強い意志の持ち主であるペペが、北米開催の2026年ワールドカップまでプレーを続ける可能性はまったく排除できないが、特にポルトガル代表には才能ある若きセンターバックが大勢いるため、ユーロ2016の優勝メンバーであるペペがこの夏の大会後に引退することはありうるだろう。

ワールドカップでポルトガルがモロッコにまさかの敗戦を喫し、C・ロナウドが涙を流しながら去っていくのを見たとき、国際舞台で彼を見るのはこれが最後だろうと思われた。あの試合、彼はベンチスタートだったのだ。ところが、C・ロナウドは予想を超えてキャリアを続け、記録を破って今やドイツでさらなる歴史を作ろうとしている。

現在39歳のC・ロナウドは、国際舞台からの引退が近づいているように思われるが、その肉体はサウジアラビアの低いプレー水準、すなわち何でもありのサッカーの恩恵を受けている。サッカー史上最も素晴らしい肉体の見本のひとつであるC・ロナウドにとっては、いつものことである。

センターハーフのフェルトンゲンは、昨年9月のエストニア戦で代表150試合出場を果たした。5対0でベルギーが勝ったこの試合、開始早々に先制点を決め、ディフェンダーとしてもリーダーとしても、自身が母国の代表にとって重要な選手であり続けていることを証明した。しかしながら、すでに37歳となり、EUROがフェルトンゲンにとって最後の国際舞台となる可能性は高い。

マルチな才能を誇るマンチェスター・シティの右サイドバックは、とても34歳とは思えない選手であり、ウィングとして10歳年下の選手にも負けない実力を持ち続けている。スリー・ライオンズは、ドイツで何が起ころうとウォーカーがプレーすることを望むだろう（とりわけ、ベン・ホワイトに国際試合へ戻る気がないようならば）。だが、ウォーカーが自身の最後の数年において、クラブでのプレーに集中した方がよいと考えるのも無理はない。