まだ22歳にもかかわらず、ハーランドはプロになってから5つのクラブに所属しており、3シーズン以上長くひとつのチームにいたことはない。マンチェスター・Cでの居心地がよく、クラブとの間に素晴らしい関係を築けているとしても、ハーランドがマンチェスター・Cに忠誠を誓い続けると考える理由はない。
このところケガとは無縁であるのを見ると、ハーランドは行きたいところに行ける贅沢を享受できそうであり、レアル・マドリーより大きなクラブはない。2022年にライオラが亡くなった後代理人となったラファエラ・ピメンタは、彼女自身もクライアントであるハーランドも常に次のステップのことを考えていると話す。
「プレミアリーグがあり、レアル・マドリーがある。レアル・マドリーには特別なものがあり、どんな選手にとっても夢の国だ。レアル・マドリーはこの魔法を持ち続けている。毎週リーグ戦があるわけではないが、チャンピオンズリーグの試合がある」
「私の代理社では計画を立てることを心掛ける。私たちには目標を持つことが必要だ。どこに向かっているのかはっきりわからなければそこにたどり着くことはできず、目標を達成することはできない。選手を相手にするときは、複数の計画を立てる」
ハーランドの父は、他のクラブでプレーしたいという息子の希望を隠そうとしない。「アーリングはいろいろなリーグで自分の才能を試したいと思っていると思う。だからひとつのリーグにいる期間は3シーズンか、長くて4シーズンだろう」と、アルフは『The Big Decision』の中で語った。
「ドイツには2年半いて、イングランドでは2年半いる。あとはスペイン、イタリア、フランス、だね。そんな風になるかどうかはわからないけれど、息子は大きなリーグで実力を試したがっていると思う」
そうなると、ハーランドの未来にレアル・マドリーという選択肢はありえる。マンチェスター・Cの初めての真の銀河系軍団は、ほんの数年後に本家ベルナベウに呼ばれるかもしれない。