マルコ・ヴェッラッティは、パリ・サンジェルマンを出たいという望みをかなえられないでいる。少なくとも、今のところは。このイタリア代表のミッドフィルダーは長いことPSGのレギュラーを張ってきたが、サウジ・プロリーグの数多くのクラブがPSGに移籍の可能性のある選手について問い合わせてきた時、たちまちそちらの方向に顔を向けた。
今シーズン、ヴェッラッティはベンチ入りもできない状態が続いており、どうやら彼のパルク・デ・プランスでの最後の試合はもう終わってしまったようである。問題は彼が中東に行くかどうかではなく、いつ行くかだ。行き先はサウジアラビアかカタールのどちらかだろう。
ヴェッラッティのPSGでの強いインパクトにとって代わること、またはそれを再現することは簡単なことではないだろう。最近のPSGのミッドフィルダーの中ではおそらく最高の選手であり、ユーロの優勝経験者で、リーグ・アンのタイトルを9回も獲得。アンドレス・イニエスタ本人から「後継者」とまで言われた選手である。
だが、国家から底なしに資金をもらえる貯金箱にどっぷり浸かっていると思われるPSGは、移籍市場に参入するのではなく、ヴェッラッティの代わりをチーム内で探しているようだ。この夏、PSGが契約したミッドフィルダーは守備のオプションとしてのマヌエル・ウガルテだけ。ウガルテはドリブルをさせると最悪だが、タックルが強力な選手である。それでも、PSGがヴェッラッティの代わりとして見ているのはウガルテではなく、アカデミー出身の至宝ワレン・ザイール=エメリなのだ。
この17歳は、世界有数のビッグクラブのひとつで活躍のチャンスを与えられてきており、これまでのところ監督に就任したばかりのルイス・エンリケ監督のもとで素晴らしい結果を残している。



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