PSG away kits rankedGetty Images / GOAL

PSGの歴代アウェイ&サードユニフォームトップ10

パリ・サンジェルマン(PSG)は生まれながらにしてスタイリッシュさと創造性が身につけているクラブだ。ファッションに関しても世界のトップを走るクラブとして、そのユニフォームはユニークかつ人々の興味をひくものであることが期待される。アウェイ&サードユニでは特にそうで、1990年代以降はストリートウェアとしても着こなせることが求められてきた。

そうした考えは面白い結果を生んできた。PSGは有名な名所をオマージュしてパリに脚光を当て、真に象徴的なユニフォームをともに生みだすことを目的に、いくつかの超有名ブランドとコラボしてきたのである。

ここ数年のPSGのアウェイ&サードユニの中から、トップ10を選んでみよう。

  • Jerome Rothen PSG 2005-06Getty Images

    10全面ピンストライプ(2005-06)

    ピンストライプで何が悪い? 2005-06シーズンのPSGのアウェイユニは多少、野球のニューヨークヤンキースのユニフォームを思わせるようなものだった。だが、それが不思議なほど効いていた。

    エンブレムが真ん中にあり、大きくスポンサーの名が描かれたユニフォームは、まさに当時の流行だった。だが、それ以降の他のいくつかのユニフォーム同様、経年劣化は避けられない。PSG自体がみじめなシーズンを耐えてきたにせよだ。

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  • 9オリジナルトリコロール(1974-80)

    PSGが発足からの最初の4年間に使用していたホームユニの改良版であるクラシックなアウェイユニは、1974年のリーグ・アン昇格を表したものである。

    PSGがその後50年近くホームスタジアムでありつづけるパルク・デ・プランスで初めてプレーした年にまとったデザインであり、リーグ・アンでは15位に終わったものの、残留できただけで充分な年だった。

  • Nicolas Anelka PSGGetty

    8グレーが効いている(2000-01)

    この年はPSGにとってみじめなシーズンだった。リーグ・アンは9位で終え、2つある国内のカップ戦もベスト32で敗退した。チャンピオンズリーグでも散々な成績で、UEFAが実験的に行った第2のグループステージを最下位で去った。

    だが、それまでの数年間着用していた明るいストライプから脱却し、さっぱりしたユニフォームとなっていた。

  • Édouard Cissé PSG 2006

    7サッカーがファッションになった(2006-07)

    2006-07シーズン以降のPSGのアウェイユニは「ルイ・ヴィトン・ユニ」と称され、クラブが本拠地を置くパリを発祥とするデザイナー・ブランドを最大限オマージュしたものである。ユニフォームの前面にプリントされたエッフェル塔とPSGのレタリングは、明らかにルイ・ヴィトンのLVマークを意識したものだ。

    このシーズンはリーグアンを15位で終え、ピッチ上ではとても成功したとは言えないが、このユニフォームには今でも熱狂的なファンがいる。

  • Julian Draxler PSG Paris Saint-GermainGetty

    6文字どおり玉虫色(2016-17)

    2010年代中盤、ナイキがPSGのアウェイ&サードユニを扱うチャンスを得ることとなった。ナイキはこのチャンスを逃さず、スタジアムの照明で玉虫色に輝くユニフォームを共同でデザインした。

    白をベースに黒のアクセントをきかせたのは普通のことのように思われたが、ナイキのスウッシュ(Swoosh)のロゴが夜に光るようになっていた。クールなタッチで、創造性あふれる試みが功を奏した。

    だが、このユニフォームは必ずしも良い思い出と結びついておらず、チャンピオンズリーグ史上最も有名な大逆転のひとつ、カンプ・ノウでの6対1での敗戦時に着用していたものである。

  • Kylian Mbappe PSG 2022-23

    5不細工、でも、どこかクール(2022-23)

    第4のユニフォームは本当に必要か? PSGとジョーダンにとってはそうである。実際、大して効いていたい。黒と黄色はPSGに合わない色彩だ。だが、奇妙な幾何学模様は、夜のパリが放つ光のパターンをむしろ精密に再現している。

    PSGが初めてこれを着たのは、2023年1月にクリスティアーノ・ロナウド擁するリヤド選抜との注目の一戦のときで、2022-23シーズンのハンサムなコレクションに痛快に加わったユニフォームである。

  • Neymar PSG 2019-20 away kit

    4Iジャンプマンが公式に(2019-20)

    少し派手だが、PSGの2019-20シーズンのアウェイユニはPSGが当時のジョーダン・ブランドと最も直接的にかかわったユニフォームである。ベースとなる色は1991年のエア・ジョーダンVIで発表されたのと同じで、ジョーダンとPSGのロゴが襟の内側についている。

    このシーズンも記憶に残るシーズンで、PSGはチャンピオンズリーグの決勝で、バイエルン・ミュンヘンの素晴らしいプレーの前に惜しくも敗れたのだった。

  • Choupo-Moting PSG 2020Getty

    3レトロが復活(2019-20)

    2019-20シーズンの赤のアウェイユニは良かったが、白のサードユニの方がずっと良い。垂直のストライプが入ったユニフォームは、PSGとナイキがパートナー契約をして30年を記念したものだ。襟は必ずしも当時の流行ではなかったが効いていた。

    成功を象徴するユニフォームとは言い難いが、素晴らしいデザインでモダン・クラシックを彷彿とさせる。

  • Rai PSG 14051997Getty Images

    2オリジナルの白いユニフォーム(1997-98)

    1990年代のPSGのほとんどのアウェイユニは迷走していたが、最終的にこれに落ち着いた。

    フランス国旗の色の順番を変えた色使いと、アクセントに襟をつけたユニフォームで、この年代の最高のユニフォームのひとつだった。フランス国内の2つのカップ戦を両方とも優勝した年である。

  • Edinson Cavani PSG 2018

    1チャンピオンズリーグ敗退を象徴する黒(2018-19)

    なんという完璧な美! このユニフォームはチャンピオンズリーグのアウェイユニとしてデザインされ、たった1回しか着用されなかった。だが、もっと何度も着用されるべきユニフォームであった。

    PSGがジョーダン・ブランドの世界に初めて関わったユニフォームであり、かの象徴的なロゴとのコラボを広げていくのに充分な理由があることを示すものだった。実のところ、PSGはまだこれと同じ域には達していない。