そんな中で『GOAL』は、各クラブ“真のMVP”を選出。残した結果にかかわらず、「クラブにとって絶対的に欠かせない」という面にフォーカスしてピックアップした。
※第13節終了時点
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今季も熱い戦いが繰り広げられるプレミアリーグ。アルネ・スロット新体制のリヴァプールが首位を独走、優勝候補とされたアーセナルや好調チェルシー、ブライトンなどが上位に付ける一方で、絶対王者マンチェスター・シティがまさかの大苦戦。さらにマンチェスター・ユナイテッドは成績不振から早くも指揮官交代を敢行するなど、各地で目の離せない戦いが続いている。そんな中で『GOAL』は、各クラブ“真のMVP”を選出。残した結果にかかわらず、「クラブにとって絶対的に欠かせない」という面にフォーカスしてピックアップした。
※第13節終了時点
Getty Images Sport過去数年間のアーセナルではっきり言えるのは、ウーデゴールが彼らのオーケストラにおける絶対的で唯一の指揮者であること。彼の覚醒がタイトル争いへの入口を切り開き、そして彼なしでは迷走することが今季明らかとなっている。
アーセナルは、キャプテンが出場している時としていない時の差が顕著だ。プレミアリーグ最高のエンターテイナーから、正直見るのが辛いチームにまで変わってしまう。数字以上の恩恵を彼はもたらしている。
Getty Images Sportウナイ・エメリ監督が就任して以降、ヴィラは非常に知的なチームとなった。オリー・ワトキンスにさえジョン・デュランという優秀なバックアッパーがおり、DFとMFはうまくカバーし合っている。責任をうまく分散し、非常に良い戦いを見せている。
そんな中、エミリアーノ・マルティネスだけは例外だ。過去2年間でヤシン・トロフィーを受賞、この事実だけでも明らかである。
Getty Images Sportドミニク・ソランケというエースを失ったボーンマスだが、彼らの今季の戦いは称賛すべきだろう。アーセナルとマンチェスター・シティ、2つの優勝候補を撃破したのだ。
そしてライアン・クリスティは、良い時も悪い時も常にチェリーズを導いてきた。オープンプレーであれ、セットプレーであれ、なにもないところからチャンスを生み出すのは彼しかいない。
Getty Images Sport伝説的なバスケットボールライター、ビル・シモンズ氏は1990年代に「ユーイング理論」という言葉を広めた。これは最高の選手がいなくなっても、良いプレーを見せるチームに使われる言葉だ。
それはまさに、ブレントフォードに当てはまる。彼らはイヴァン・トニーを失ったが、結果としてブライアン・エンベウモとヨアネ・ウィッサの覚醒につながった。特にエンベウモのオフザボールでの運動量と献身性は、クラブを導く鍵である。
AFPブライトンの有名なチーム強化戦略では、「売却不可能」な選手や「絶対的な選手」はいないと判断されることが多い。
だが、ルイス・ダンクだけは別物だ。プレミアリーグ昇格から現在に至るまで、クラブの酸いも甘いも知る彼がいなければ、ブライトンの飛躍はない。
Getty Images Sport昨年夏に加入したコール・パーマーは圧倒的な成績を残している。だが、理論上は彼以外のアタッカーの選択肢は豊富だ。まだその時期は来ていないが、パーマーの長期離脱時にもオプションという形は残る。
しかし、モイセス・カイセドは違うだろう。リース・ジェームズ不在時に腕章を巻く彼は、攻守両面でハイコンセプトのゲームプランを実行する上で絶対に欠かせない存在だ。
Getty Images Sport可愛そうなことに、パレスは今夏の移籍市場でマイケル・オリーセ、ヨアキム・アンデルソン、ジョーダン・アイェウと3人のキープレイヤーを失った。彼らの失速は必然と言えるかもしれない。
そんな中でジャン=フィリップ・マテタ、エベレチ・エゼ、マーク・グエイの3人から選ぶのは大きな意味がないかもしれない。それでも、リーダーシップの面でグエイは欠かせない。
Getty Images Sportジョーダン・ピックフォードがいなければ、エヴァートンは過去数シーズンのどこかで降格していただろう。イングランドのNo.1は、常にエヴァートンの窮地を救ってきた。
そしてそれは今季も同じ。もし彼が数試合を欠場することがあれば、残留の望みは絶たれてしまうかもしれない。
Getty Images Sport今季称賛すべき戦いを見せるフラムだが、ここ数年は“アーセナル産”の選手に導かれている。夏に加入したエミール・スミス=ロウもそうだし、GKベルント・レノもそうだ。
そんな中で、アレックス・イウォビの存在は際立っている。ウイングでも中央でも、マルコ・シルバ監督のプラン選択の上で非常に重要な存在だ。
Getty Images Sport確かに、リアム・デラップを愛さない理由はない。その得点力に破壊力、そして父親のロングスロー……誰もが彼を愛している。
だが、現チームで最も重要なのは左サイドにいる。リーフ・デイヴィスはチームの全チャンスのうち31.3%を生み出してきた。これは欧州5大リーグで2番目の数字である。
Getty Images Sportスティーブ・クーパーは深い位置での守備ブロックでシーズンを耐え抜こうとしたが、半分も持たなかった。ここからはルート・ファン・ニステルローイがその手腕を試されることになる。
だがGKマッツ・ハーマンセンがいなければ、新監督のスタートはもっと厳しいものになっていたはずだ。残留圏内に残れたのは彼のおかげ。一方で、38歳のジェイミー・ヴァーディに頼り切りなクラブのスカウト陣は反省すべきである。
Getty Images Sportチームはヘヴィメタルの皮を脱ぎ捨て、アルネ・スロットの下でよりコントロールされたプレースタイルへと移行。その移行の成果は、ここまでの結果がすべてを物語っている。
そしてオランダ人指揮官は、同胞であるキャプテンの力を最大限引き出した。もちろんモハメド・サラーだって欠かせないが、フィルジル・ファン・ダイクは試合全体に与える影響力が突出している。2020-21シーズンを見ればそれは明らかだ。いち早く新契約を渡すのは彼にすべきだろう。
AFP明らかにロドリだろう。これを証明する証拠は示すべきなのか? 彼らはケヴィン・デ・ブライネがいない時も輝いてきたし、昨季の大部分をアーリング・ハーランドなしで乗り切ってきた。
だが、ロドリは……彼がいないという危機的状況を、我々は今ちょうど目にしている。シティファンの多くは、サンタに「ロドリへの即効薬が見つかるように」とお願いするはずだ。
Getty Images Sport過去2シーズン、プレミアリーグでの戦いはお世辞にも褒められたものではない。そして、評価を上げた選手もごくわずかしない。
だからこそ、ブルーノ・フェルナンデスの選出は当然だ。キャプテンという立場を超えて、チャンスやゴールを最も生み出す存在でもある。そして勝利への意思と粘りは、決して見栄えは良くないかもしれないが、十分に効果的なものである。
Getty Images Sportもし明日ニューカッスルが選手を売却するとすれば、最も需要があるのはアレクサンデル・イサクだろう。確かに負傷歴は心配だが、その破壊力と柔軟性は見過ごせない。ブルーノ・ギマランイスももちろん候補だし、チームの原動力かもしれない。だが、今のニューカッスルにイサク以上にチームを引っ張る選手はいないのだ。
Getty Images Sportプレミアリーグ開幕13試合で9ゴール、ノッティンガム・フォレストでこの数字は偉大だ。プレミアリーグ通算100ゴール到達まであと22点、今季中の達成もないとは言い切れない。
バックアッパーを務めるタイウォ・アウォニイも優秀だが、ウッドがいなければ、フォレストがここまで脅威に感じることはなかっただろう。
Getty Images Sport数カ月後には、ファンが最も熱狂する選手はタイラー・ディブリングになるだろう。だが当面は、アーロン・ラムズデールが最も欠かせない存在になるはずだ。
昇格に伴い絶対的な守護神を必要としていた彼らにとって、ラムズデールほどぴったりの存在はいないはず。出場していた際にはそれを証明していた。今関係者は、彼の復帰までの日数を指を折って数えているはずだ。
Getty Images Sportトッテナムの最重要選手が、チームの得点王ではなくなったのは10年ぶりのことだ。これはソン・フンミンがフィニッシャーからクリエイターへと生まれ変わったこと、そしてアンジェ・ポステコグルーはゴールを全選手で分け合っていることなどが影響している。
今季チーム最大のスターへと成長したのは、デヤン・クルゼフスキだ。わずか数秒でチームを50ヤード以上も前進させる彼は、文字通りチームのエンジンである。
Getty Images Sportジャロッド・ボーウェン、モハメド・クドゥス、ルーカス・パケタなど、確かに優秀な選手は多い。だが、プレミアリーグ最高峰のCBと競えるのは、未だにミハイル・アントニオだけだろう。
仮にニクラス・フュルクルクがもう少し起用できていたら状況は変わっていたかもしれない。ウェストハムは、未だにアントニオに頼るしか選択肢がないのだ。
Getty Images Sportウルブズのチームリストをじっくりと見たことがあるだろうか? これは数年後のトルコ・シュペルリグのスター選手たちだ……。冗談はさておき、ルヴェン・ネヴェスやジョアン・モウティーニョらの退団以降、チームの質は下がったと言わざるを得ない。
そうした中で、マテウス・クーニャの存在感は際立っている。コンディションが整ってさえいれば、相手に脅威を与えるストライカーだ。