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エンバペ、ネイマール…2023-24シーズン開幕後もまだ移籍を待っている20名の選手たち

移籍を希望している選手たちにとって、理想的なシナリオは、新しいシーズンが始まる前に自分の将来が確定していることだ。つまり、新しく出会うチームメイトや監督、クラブ全体、時にはそのクラブが拠点を置く街に慣れるには、少なくともいくばくかの時間が必要なのである。

ところが、ほとんどのヨーロッパのリーグ戦は移籍市場が閉まる前に始まるため、まだ多くの選手がじっと座って、代理人たちが移籍を進めてくれるのを待っている。スター選手の中にも、今まさにそういう状態でいる選手がいるのだ。

実際、以下でGOALが示すとおり、サッカー界で最も有名な選手たちの中にも、9月1日までに新しいクラブを見つけたいと思っている選手たちがいる。つまり、今後3週間のうちに、いくつかの巨大な取引を見ることになりそうだ。

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    ソフィアン・アムラバト(フィオレンティーナ)

    モロッコで開催された2022年のワールドカップで大活躍したソフィアン・アムラバトは、1月の移籍市場で引っ張りだこになると考えられていた。この守備的ミッドフィルダーには、リヴァプールやバルセロナも関心を示していたのだ。ところが、実際はフィオレンティーナに残留することとなり、いささか驚いたことに、今でもそのままなのである。

    しかしながら、アムラバトがスタディオ・アルテミオ・フランキを去るのは、ただの時間の問題であり、その行き先はオールド・トラッフォードである可能性が最も高い。マンチェスター・ユナイテッドは、少なくとも1人はカゼミーロの代役が必要になりそうなのだ。ただし、ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリーを移籍先の候補から外すわけにはいかないだろう。

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    フォラリン・バログン(アーセナル)

    フォラリン・バログンは、まったくの困り者だ。イングランドを離れてアメリカを代表として選ぶ決心について、くどくどと言い訳をするばかりだったが、今や、インスタグラムにロナウドとの写真をアップして、インテルに入りたいと、ほのめかしている。

    昨年レンタル移籍先のランスで活躍したバログンに、インテルがご執心なのは確かだが、問題はアーセナルが提示する金額を払えるかどうかにある。ガナーズはすでに、モナコからのバログンに関するオファーを断っているのだ。

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    ジョアン・カンセロ(マンチェスター・シティ)

    ジョアン・カンセロは、いったい自分に何が起きているのか、不思議に思っていることだろう! 昨年、この、笑ってしまうほどに多才なサイドバックは、中盤の穴埋めとしてプレーする能力に長けていたため、ペップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティにとって、キープレーヤーの一人とみなされていた。

    現在、彼は、エティハドでは余剰戦力だが、昨シーズンの後半、レンタル移籍に出されたバイエルン・ミュンヘンでトーマス・トゥヘル監督に自身の長所を示すことができず、いまだにクラブを探している。バルセロナが関心を示していると言われているが、カンセロのキャリアをキックスタートさせるのに必要な金額を、バルセロナは持っているだろうか。

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    ジョアン・フェリックス(アトレティコ・マドリー)

    ジョアン・フェリックスのアトレティコ・マドリーでの4年間は、望まれたようには行かなかった。昨シーズンの後半、レンタル移籍されたチェルシーで活躍できず、この夏エスタディオ・メトロポリターノを離れることは決定事項のようである。

    ポルトガル代表のフェリックスは、すでにバルセロナに加入したいという意思を明確にしており、ディエゴ・シメオネ監督にとって耐えられない負担となっているようだ。ただし、バルセロナの方はフェリックスに興味がないようで、サウジ・プロリーグへのヨーロッパからの出国ラッシュに参加することになりそうである。

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    ウィルフリード・ニョント(リーズ)

    昨シーズンはリーズにとって挑戦のシーズンであり、結局チャンピオンシップ(イングランド2部)へ再降格となってしまったが、その中にあった数少ない成功のひとつは、イタリア代表のウィルフリード・ニョントが、トップチームで痺れるプレーを見せ、ファンのお気に入りになったことであった。ニョントはオールド・トラッフォードで得点を決めてもいる。

    しかしながら、先週の半ばに行われたカラバオ・カップのシュルーズベリー戦で、先発メンバーから外してくれと自分から言ったことでわかるように、ニョントは、今すぐプレミアリーグに戻りたいと思っている。この19歳のストライカーには、エヴァートンとアストン・ヴィラが興味を示している。

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    ランダル・コロ・ムアニ(アイントラハト・フランクフルト)

    アイントラハト・フランクフルトで活躍した後、多くのヨーロッパのトップクラブと取りざたされてきたランダル・コロ・ムアニが、開幕に向けて準備の進むブンデスリーガに残るというのは、いささか驚きである。

    ただし、このフランス代表が絶対に移籍しないというわけではない。特にパリ・サンジェルマンはコロ・ムアニと親密な関係を取り続けている。だが、要するに、彼を買いたいというクラブは、アイントラハトの提示するかなりの金額を支払わなければならないということだ。

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    アイメリク・ラポルト(マンチェスター・シティ)

    意気揚々とマンチェスター・シティに加入したアイメリク・ラポルトは、悲しい結末を迎えた。思い起こせば、2018-19シーズンの優勝ではカギとなる選手の一人であったのに、度重なるケガとエティハドでのポジション争いが激しくなったことで、ラポルトはセンターバックとして起用される優先順位をずるずると下げていったのであった。

    実際、昨シーズンのプレミアリーグで出場した試合はたったの12試合で、ヨシュコ・グヴァルディオルが来る前に、どうしても移籍する必要があった。しかしながら、優れた才能を持ちながら、29歳のラポルトはいまだにラウンジを出られないでいる。

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    ロメオ・ラヴィア(サウサンプトン)

    ジェイミー・キャラガーは、クラブがロメオ・ラヴィアと契約しようとしていることについて、「困惑している」と語った。レッズがどうしても彼を欲しいというのなら、5,000万ポンド(約92億円)というサウサンプトンの提示額を払おうとしない理由がわからないのは無理もないことだ。話し合いを重ねるごとに少しずつ少しずつ、その金額に近づいてはいるが、このままではチェルシーが割って入ってくるかもしれない。

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    ロメル・ルカク(チェルシー)

    この2年間で2度目となるが、インテルのファンはロメル・ルカクに激怒している。2021年、一言の挨拶もなくチェルシーに移籍したルカクは、インテルの不俱戴天の敵であるユヴェントスと、夏にトリノへ移籍することについて、秘密の話し合いを始めていたのである。

    おかしなことに、ユーヴェのファンもまた、いきり立っている。ルカクをチェルシーから獲得するためにドゥシャン・ヴラホヴィッチを手放すという話に驚愕しているのだ。だが、ルカクに関していらだつ本当の理由は、何の動きもないことである。結局、ルカクは無視された状態にあり、昔のファンの多くにとって大いに愉快なことであろう。

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    キリアン・エンバペ(パリ・サンジェルマン)

    サッカー史上最もうんざりする移籍話が、ついに結末を迎えようとしている。おそらく、移籍市場が閉まる直前まで、そうはならないだろう。キリアン・エンバペはまだ1年契約が残っているが、更新するつもりはない。その結果、PSGは、来年の夏、タダでこのフランス代表フォワードを失うことを避けるため、今、売りに出したいと思っている。

    では、何が問題なのか。エンバペは、PSGが取引を了承したアル・ヒラルと移籍の話をすることすら拒否している。エンバペは、たとえ2024年まで待つことになっても、レアル・マドリー以外のチームに加入したくないのだ。フロレンティーノ・ペレス会長はまだ正式なオファーを提出しておらず、待ちの状態が続いている。このぞっとするほど退屈な行き詰まり状態の中で、誰が最初に――誰かがいるとしたらの話だが――ウィンクをするのだろうか。

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    スコット・マクトミネイ(マンチェスター・ユナイテッド)

    マンチェスター・ユナイテッドにおける序列がずるずると下がってきているスコット・マクトミネイが、夏の移籍市場が閉じる前に移籍してしまいたいと思っていることは明らかだ。26歳でスコットランド代表のマクトミネイには、レギュラーとしてプレーできるクラブが必要である。

    デクラン・ライスがアーセナルに移籍したウェストハムには中盤に大きな空きがあるし、マクトミネイは、デイヴィッド・モイーズ監督のサッカーに完璧に合っているように見える。しかしながら、ロンドン・スタジアムからは、監督が雇い主のケチぶりに苛立っているという不穏なつぶやきが聞こえてきている。そのため、特にマンチェスター・Uが3,000万ポンド(約55億円)でマクトミネイを狙っていると報道されてからは、ウェストハムが提案した取引が実際にうまくいくかどうか、何の保証もない。

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    ネイマール(パリ・サンジェルマン)

    さて、ここで、また、あの話である。ネイマールがパリ・サンジェルマンを出たがっている。この話にわずかでも驚く人がいるだろうか。そもそも、2017年にバルセロナを去ったのが間違いだったのだ! あれ以来、このブラジル代表選手には悲惨なこと以外ほとんど何もなかった。頻繁にケガに悩まされ、批判を受け続けている。ネイマールはカンプ・ノウに戻りたがっているが、バルサがそのためのカネを苦も無く集めることは難しい。PSGは最低でも5,000万ポンド(約92億円)は要求するだろうし、ネイマール自身がかなりの大金を報酬として要求するだろうことも、忘れないでおこう。

    結果として、サウジアラビアが興味を示している以外に、チェルシーがより可能性の高い移籍先であるように思える。チェルシーのオーナーたちはカネに糸目をつけず、ほとんど無限にカネが沸いてくるようだ。たとえ、マウリシオ・ポチェッティーノ監督は、自身がパルク・デ・プランスで監督をしていた時の選手とは、できれば再会したくないと思っているとしても。

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    マイケル・オリーセ(クリスタル・パレス)

    クリスタル・パレスのロイ・ホジソン監督は、移籍市場が閉じたときマイケル・オリーセがまだセルハースト・パークにいるかどうか、クラブのファンに保証することはできないと、しぶしぶながら認めている。この多才なウイングの選手は、2022-23シーズンのイーグルスことクリスタル・パレスのスター選手の一人であり、プレミアリーグで11アシストを記録した。マンチェスター・シティがオリーセを獲得して穴を埋めようとしているリヤド・マフレズよりも多かったのだ。オリーセは、かつて、マンチェスター・Cのユースでチャンピオンになったことがある。

    しかしながら、金払いのよいチェルシーも、ほとんど運命的に、2009年から2015年に在籍していたこのフランスのU-21代表に興味を示している。

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    ルーカス・パケタ(ウェストハム)

    ACミランで失敗したルーカス・パケタは、リヨンで復活の道筋を見出だした後、ウェストハムで印象的なデビューシーズンを送った。そのため、マンチェスター・シティがどこからともなく興味を示している、この見事な技術を持つブラジル代表が、ワールドクラスの選手になる可能性があることは否定できない。

    パケタがエティハドへの移籍を強く希望していることも明らかだが、ウェストハムはライスと同じ夏にパケタを手放すことには消極的だろう。特に、シーズンが始まってしまっている今となっては。このブラジル代表の契約には、来年の夏まで有効にならない8,500万ポンド(約156億円)の買収条項があることも覚えておく必要がある。

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    バンジャマン・パヴァール(バイエルン・ミュンヘン)

    カイル・ウォーカーがマンチェスター・Cと新しい契約を交わすことを決心して、結局バイエルン・ミュンヘンへの移籍はなくなったように見えるとしても、バイエルン・ミュンヘンの右サイドバック、バンジャマン・パヴァールは相変わらず移籍を希望している。

    このフランス代表は契約の最終年に入り、現在、ハリー・マグワイアが出ていった後の代わりとして、比較的安価な選手を探しているマンチェスター・ユナイテッドのターゲットとなっている。

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    ベルナルド・シウヴァ(マンチェスター・シティ)

    ペップ・グアルディオラ監督は何としてもベルナルド・シウヴァを慰留したいと思っているが、シウヴァがイングランドを離れてスペインに行きたいと思っていることは周知の事実だ。このポルトガル代表は、去年も移籍しようとしたが、スペインのクラブはどこも、マンチェスター・シティの提示額に応じられるほどの経済状況になく、この夏も同じことになりそうだ。

    バルセロナが、シウヴァほどの才能のあるアタッカーを加入させたいと思っていることは明らかだが、カンプ・ノウの財政事情は厳しい。結果として、28歳のシウヴァは、またしてもエティハドに残ることになりそうだが、彼をハッピーでいさせるために、新しく豪勢な契約が交わされることになるかもしれない。

  • Jean-Clair Todibo Nice 2022-23Getty

    ジャン=クレール・トディボ(ニース)

    最終的に元キャプテンのマグワイアを放出することになれば、マンチェスター・ユナイテッドはディフェンスの人材が足りなくなる。何人かのセンターバックの選手がオールド・トラッフォードへの加入を取りざたされているが、一番の候補はジャン=クレール・トディボであると思われる。

    バルセロナで成績を挙げることができなかった後、このフランス代表はニースで復活を遂げ、この夏の早い段階にはユヴェントスへの移籍の噂があったが、最終的に実を結ばなかった。その後、マンチェスター・Uが、しっかりとキャリアを軌道に乗せているトディボを獲得しようとしている。

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    マルコ・ヴェッラッティ(パリ・サンジェルマン)

    6カ月前にPSGと新しい契約を交わしたばかりにもかかわらず、マルコ・ヴェッラッティは、パルク・デ・プランスではもはや余剰な選手であり、移籍市場が閉じる前に新しいクラブを見つける必要があると言われている。

    一番ありえそうなのはサウジ・プロリーグへの移籍だが、フランス王者のPSGがヴェッラッティを放出するために取引額を適切に削減しようとしている可能性があるとのニュースが流れた後、現在、チェルシーとバルセロナが興味を示しているようだ。

  • Dusan Vlahovic Juventus 2022-23Getty

    ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス)

    ヴラホヴィッチがまだユヴェントスにいるというのは、いささか驚きだ。ユヴェントスは数カ月前、最も価値ある財産を現金化するつもりでいた。パリ・サンジェルマンへの移籍の噂があったが、フランス王者はヴラホヴィッチでなくゴンサロ・ラモスと契約し、かろうじてあったレアル・マドリーとの噂も無に帰した。

    前述の、ルカクをめぐる選手プラス現金の取引条項をチェルシーが躊躇し、結果としてつい最近霧散したのは、ポチェッティーノ監督には明らかに新しい背番号9が必要だったのに、チェルシーがユーヴェの要求額の支払いを渋ったからである。その後、事態は少し沈静化し、チャンピオンズリーグでプレーすることを切望しているヴラホヴィッチは、最終的にマッシミリアーノ・アッレグリ監督の下で、もう1シーズン奮闘することになりそうだ。

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    ニコロ・ザニオーロ(ガラタサライ)

    得体の知れない人物であるニコロ・ザニオーロは、セリエAのローマで大活躍した後、スターダムへと上った。しかしながら、かなり前から気性についてもフィジカルについても懸念されていた。この多才なアタッカーは、すでに2度、前十字靭帯を損傷している。

    しかしながら、ザニオーロの才能は明らかで、多くのクラブがこの24歳と契約することに興味を持っていると言われている。昨シーズンは、1月にイスタンブールに到着後、ガラタサライのトルコ・スーパーリーグのタイトル獲得に貢献した。ケガでエミリアーノ・ブエンディアを失ったアストン・ヴィラは、才能ある背番号10を絶対的に必要としているが、ニューカッスルもザニオーロ獲得を目指している。