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【レアル・マドリー:夏の放出候補】放出?レンタル?それとも残留?選手たちの今夏の運命は…

レアル・マドリーの夏は、誰が来るかによって決まる。カリム・ベンゼマのサウジアラビアへの移籍は衝撃的で、これによりクラブの移籍計画はひっくり返った。ロス・ブランコスには突然ストライカーが必要となり、さらに少なくとももうひとりは攻撃的な選手が必要になるかもしれない。

その一方、中盤はいくらか補強ができたようで、すでにジュード・ベリンガムの加入で合意。すべてを容易にするために、レアル・マドリーは別のところで選手たちへの報酬を大幅削減する必要がある。フェルラン・メンディ、オーレリアン・チュアメニ、ダニ・セバージョスといった選手たちは今、不確かな未来に直面している。売りに出される可能性もあるし、契約更新が拒否されるかもしれない。

だが、レアル・マドリーは、ビッグネームを加入させるために、ただ選手たちを追いやっていけばよいというわけではない。実際、ロス・ブランコスは極めて慎重に決断しなければならなくなるだろう。

誰と契約を更新し、誰を売りに出し、誰をキープすべきなのか、見てみよう。

  • Ferland Mendy Real Madrid Athletic Club 2022-23Getty

    売却:フェルラン・メンディ

    メンディは厳しい立場に立たされている。2022年のチャンピオンズリーグでは頼りにされており、決勝ではモハメド・サラーを比較的静かにさせることに成功した。だが、それ以降、メンディの立ち位置は変わった。

    昨シーズンの前半は不安定なプレーに終始し、ワールドカップ後は度重なるケガに見舞われた。1月のビジャレアル戦ではみじめなプレーぶりで、2失点の直接の原因となり、サムエル・チュクウェゼにいいようにやられていた。それまでのレアル・マドリーでのキャリアの中で最低のパフォーマンスだった。

    その後、レアル・マドリーは下部組織育ちのフラン・ガルシアと再契約し、このポジションにおける優先順位は非常に明確になった。

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  • Tchouameni Real MadridGetty Images

    残留:オーレリアン・チュアメニ

    これは問題にすべきではないかもしれないが、レアル・マドリーのユニフォームを着るというプレッシャーは、間違いなくこのフランス代表ミッドフィルダーに重くのしかかっていた。クラブのレジェンドであるカゼミーロの後を継いだチュアメニは、不可能な仕事を非常によくやっており、チームが勝っているときは、完璧な契約だった。

    だが、事態が悪い方へ向かうと、たちまち23歳のチュアメニは後ろ指を指されるように。1月以降レギュラーの座を追われ、かつては保証されていたポジションを脅かされるようになった。それでも、彼は生まれもった才能にあふれている。手放すべきではない――少なくとも今のところは。

  • Fede Valverde Real MadridGetty Images

    残留:フェデリコ・バルベルデ

    すぐにでもベリンガムと契約する気配があり、ディアスも復帰するとなれば、右サイドの攻撃的ミッドフィルダーは渋滞の様相を呈してくる。そうなれば、バルベルデは去っていく選手たちの仲間入りをしそうだ。

    様々なクラブが関心を示しているという報道が散在しており、2022年の夏の移籍市場の終盤には、リヴァプールがバルベルデの獲得を目指しているとの話もあった。

    ここにもいくらかの意味はある。バルベルデは残念なシーズン後半を過ごしており、かなり大きな移籍金をもたらすだろう。だが、バルベルデはチームの未来でもあり、ルカ・モドリッチやトニ・クロースがいなくなれば、重要な選手となるだろう。時々フラストレーションを募らせることはあるが、残しておく価値はある。

  • Dani Ceballos, Real MadridReal Madrid

    売却:ダニ・セバージョス

    セバージョスはレアル・マドリーに戻ることを選択し、今シーズンはポジション争いを繰り広げた。しかしながら、彼の決断は複雑な結果をもたらした。1月下旬から2月の終わりにかけては素晴らしい活躍をしたが、モドリッチとクロースが調子を取り戻してからは、中心的な役割から外れるようになった。

    セバージョスが先発メンバーに食いこみたいと思っているかどうかはわからない。ベリンガムが加入してチュアメニの成長が期待できれば、間違いなく事態はもっと難しくなるし、他のいくつかのクラブがセバージョスに関心を示しているとの報道もある。レアル・マドリーを去った方が彼のキャリアには良いかもしれない。

  • Lucas VazquezGetty

    残留:ルーカス・バスケス

    バスケスは頼りになる。それはまったくその通りだ。31歳のバスケスは革新的なことは何も生みださないし、ロス・ブランコスのプレーを劇的に変えることもしない。その代わり、ギアチェンジが出来るし、バスケスを起用すれば、もっとビッグな選手たちを休ませることができる。そのためだけでも、バスケスをキープしておく価値はある。

    それにレアル・マドリーがバスケスを売りに出したいと思っても、契約があとわずか1年しか残っていないベテランの右サイドバックに、どれほどの価値が見いだされるだろうか。今のところはキープしておいて、来年の夏、優しいさよならを告げるのがよいだろう。