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ベルナルド、アセンシオら…2023年夏の移籍市場でPSGが狙う10人の選手

この夏もパリ・サンジェルマンは忙しい。リオネル・メッシは去ることになった。そしてセルヒオ・ラモスも。ネイマールも行ってしまうかもしれない。他にも、フリー移籍や安価の移籍金で、何人かの選手が去るだろう。

現在のチームは完璧には程遠く、フランス王者にはやるべき仕事がいくつもある。ぐずぐずしている時間はない。インテルのDFミラン・シュクリニアルがまもなくやってくるし、マルコ・アセンシオはレアル・マドリーから放出されて移籍が決定的だと報じられている。

さらに他にもやるべきことがある。キリアン・エンバペは、あからさまにチームに新しい選手が入ってほしいと言っているし、ピッチのあらゆるところに補強すべき弱点がある。PSGに再建が必要なわけではないが、投資は必須だ。では、誰を加入させることができるのだろうか?

この夏、PSGが最も契約する可能性のある10人の選手を見てみよう。

  • Bernardo Silva Manchester City 2022-23 Getty

    ベルナルド・シウヴァ(マンチェスター・C)

    PSGは昨年の夏、本気でベルナルドを加入させようとしていたようだ。しかしながら、PSGは財政的な問題で契約を完結させることができず、ベルナルドはマンチェスター・Cにとどまった。

    今回は、財政的な問題は関係ない。マンチェスター・Cが同意すれば、早々に契約を交わす道筋が整えられている。メッシの代わりとして扱われることはいやだとしても、このウイングは、PSGのアタッキングサードで見事な技と創造性を加えることだろう。

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  • Marco Asensio Real Madrid 2022-23Getty

    マルコ・アセンシオ(レアル・マドリー)

    報道を信じるならば、アセンシオはすでにPSGの敷居をまたいでいる。アセンシオの事例は他とは違う。レアル・マドリーとの契約が満了し、自由契約で加入する。27歳のアセンシオは絶頂期のど真ん中であるべきだが、2019年7月に膝前十字靭帯を損傷する前のレベルにはまだ戻っていない。

    復帰後も、レアル・マドリーでコンスタントに試合に出ることはかなわず、右ウイングのポジションはロドリゴやフェデリコ・バルベルデの控えとしてのベンチスタートが多かった。それでもサイドを大きく駆け上がる走力があり、特に自由契約ならば、インパクトの強い契約となるだろう。

  • Randal Kolo Muani Frankfurt 05062023(C)Getty Images

    ランダル・コロ・ムアニ(アイントラハト・フランクフルト)

    毎年恒例の若きフランスの才能の発掘が今年も始まる。コロ・ムアニは1年前からPSGとゆるいつながりがあり、PSGが求める、フランス生まれのヤングスターの一人と認識されてきた。

    コロ・ムアニの獲得には多くの意味がある。PSGには長らく背番号9が欠けており、エンバペも、そういう選手とプレーしたいとかなりはっきり表明してきた。コロ・ムアニは完璧なストライカーではないが、うまくフィットするだろうし、フランス代表でエンバペの隣で強い印象を残したことも好都合だ。

    フランクフルトはこの24歳の選手に1億ユーロ(約150億円)の値札をつけたと報道されており、安い買い物ではないが、ここ最近の市場の値上がり具合を見れば仕方ない。

  • Manuel-Ugarte(C)GettyImages

    マヌエル・ウガルテ(スポルティングCP)

    PSGにとって賢いビジネスとなるだろうか。ウガルテは、まさにPSGに必要なタイプのミッドフィルダーだ。鋭さもあり、よく走る。このウルグアイ代表選手は手ごろな値段で、マルコ・ヴェッラッティの隣で完璧な動きをするだろう。

    ダニーロ・ペレイラは堅実な守備的ミッドフィルダーだが、ウガルテはヨーロッパ最高の一人となる可能性があり、このポジションに悩むPSGにとって、完璧な答えとなるだろう。

    報道によるとPSGは交渉をかなり進めており、6,000万ユーロ(約90億円)のバイアウト条項を払う用意があるというが、チェルシーがウガルテとの契約を狙っており、競争は膠着状態にある。本人次第だが、PSGが優位に立っている。

  • Lucas Hernandez FC Bayern 2022Getty Images

    リュカ・エルナンデス(バイエルン・ミュンヘン)

    シュクリニアルとの契約はすでに担保しているが、PSGが別のCBを必要としていることは秘密でもなんでもない。ラモスが去り、プレスネル・キンペンベがケガのため長期離脱中、ノルディ・ミュキエレはトップチームでレギュラーになるには準備不足となれば、PSGにはこのポジションでの実力が証明されている選手が必要だ。エルナンデスはまさにそういう選手である。

    報道によると、以前は口頭で契約更新に同意していたにもかかわらず、バイエルン・ミュンヘンを去りたいと思っているようで、ドイツ王者は、このフランス代表との契約の最終年に入ったこともあり、現金化する必要を感じているかもしれない。

    エルナンデスは現在、ワールドカップで被った膝前十字靭帯損傷以降実戦から遠ざかっているが、堅実で多才なディフェンダーであり、PSGに開いた巨大な穴を埋める能力はある。

  • Xavi Simons PSV 28052023Getty

    シャビ・シモンズ(PSV)

    シモンズとPSGの現状がどうなっているのか、はっきりしない。このオランダ代表のフォワードは昨年の夏、PSVにフリーで移籍すると、オランダリーグの得点王となり、チームを来年のチャンピオンズリーグ出場に導いたのだった。

    報道によると、PSGはシモンズの買戻し条項を確保してあり、たった1,200万ユーロ(約18億円)でフランスの首都に戻ってこさせることができるらしい。

    ただし、すでに中盤の序列が固まっているPSGにフィットするかは不明であり、先発メンバーにシモンズの入る余地があるとは必ずしも言えない。そうなると、シモンズを呼び戻して、もう一度レンタル移籍に出すのが賢明か。長期的に見れば、スターになれる選手ではある。目が離せない一人だ。

  • Victor Osimhen Napoli Fiorentina 07052023Getty Images

    ヴィクター・オシムヘン(ナポリ)

    オシムヘンをめぐる騒動は夏の間は尾を引くかもしれない。この夏、ナポリは彼を売りに出すだろうから、チャンスはある。もちろん、ナポリは大金を要求するだろうが。

    この点に関して、オシムヘンは引く手あまたのようだ。マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーも興味を示しているチームのひとつだし、本人もいつかプレミアリーグでプレーしたいという希望を隠していない。だがPSGも動いており、報道によると、すでに4月には本人と個人合意を得るほど進展しているという。

    事実上のスポーツディレクターであるエンバペとつながりのあるコロ・ムアニの方が可能性はあると思うが、オシムヘンということもありうる。

  • Marcus Thuram Borussia Monchengladbach 2022-23Getty

    マルクス・テュラム(ボルシアMG)

    テュラムは、PSGが探し求めていると言われる選手に当てはまる。25歳でフランス出身、才能にあふれており、エンバペの隣で完璧にフィットしそうだ。資金不足のボルシアMGとの契約条項に合意できなかったためにフリーで手に入るというのも、かなり魅力的だ。

    だが、ひとつふたつ懸念材料もある。生まれ持った才能はあるのに、ゴールを量産できていないのだ。今シーズンのブンデスリーガで13得点したのが、プロになってから最高の得点数である。だが、この点でも、テュラムの穴を埋める手助けをして、エンバペが時々得点することはできるだろう。

    安くて、仕事ができて、才能がある。契約すべきだ。

  • Khephren Thuram Nice 2023Getty Images

    ケフレン・テュラム(ニース)

    また別の、才能あふれるフランス出身の若手選手。ニースは彼がいなければつまらないシーズンになっていただろう。テュラムはディフェンダーとして素晴らしい仕事もしながら、8アシストを記録したのだ。4月初旬にPSG相手に見せた活躍も注目された。

    報道によるとPSGはこのミッドフィルダーを絶賛しているというが、加入させるためにトリッキーな取引をするかもしれない。リヴァプールが取引できるかどうかニースにコンタクトをとっているし、テュラムはかなりの額を要求する可能性がある。PSGの守備的ミッドフィルダーとしてはウガルテのほうが、優先順位が高いかもしれないが、テュラムも良き選択肢である。

  • Manu Kone Gladbach 042023Getty

    クアディオ・コネ(ボルシアMG)

    ケフレン・テュラムとは違うタイプの選手だが、コネは、より生まれついてのボックス・トゥ・ボックスのミッドフィルダーである。今シーズンのPSGが喉から手が出るほど欲しかった、ハードワークできる選手なのだ。同時に優れたドリブラーでもあり、ボールを運ぶことができる。アタッキングサードを切り裂き、相手チームを混乱に陥れることができる選手なのだ。

    PSGは、テュラムやコロ・ムアニと同じく、しばらく前からコネを追っているが、他にも興味を示すクラブは複数あり、PSGにかっさらうチャンスが来る前に市場からいなくなるかもしれない。