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【バルセロナ:夏の放出候補】放出?レンタル?それとも残留? バルサ選手たちの今夏の運命は…

実際のところ、この夏バルセロナを去るのが誰になりそうか、多くが語られているわけではない。むしろ、すべての注目がリオネル・メッシをブラウ・グラナに戻せるかどうかに集中し、さまざまな憶測が飛び交っていた。

しかし、それはバルサの経済状況に大きく左右されることであった。ラ・リーガのハビエル・テバス会長の要望に応え、帳簿からいくつかの報酬の支払いをクリアにした一方、クラブのレジェンドと再契約するためにはリーグのいわゆる「持続可能な財政計画」に見合うだけの現金調達が必要だったことにより、実現できなかった。

いずれにせよ、バルセロナはレンタルから戻っても間違いなく再び移籍することになりそうな選手も何人かいる。

では、誰を売却し、誰をレンタル移籍させるべきなのか。あるいは放出が噂されてはいるがチームにとどめるべきなのは誰なのか。

  • Ansu Fati, Barcelona vs. MallorcaFC Barcelona

    残留:アンス・ファティ(大型オファーが来ないかぎり)

    報道によると、バルサはこの選手について態度を決めかねているという。チャビ監督は名言しないが、アンスは適正価格なら放出されるだろうという噂もある。しかしながら、彼はキープしておいたほうが、ブラウ・グラナにとって最善の利益となるだろう。

    まだ21歳のアンスにはとてつもない可能性があり、これから多くのことを成し遂げられるフォワードだ。一見してワールドクラスになれそうな輝きも放ってきた。ケガさえ治ればその才能を示すことができるはずだ。

    将来有望なアンスには今後も機会は何度も来るだろう。だが、もし大型のオファーが来れば、手放すことを考える余地もあるかもしれない。

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  • Raphinha Barcelona 2022-23

    売却:ハフィーニャ

    ハフィーニャはラ・リーガでの初めてのシーズンで確かな結果を出し、全公式戦で二桁の得点を挙げた。新しいシステムにも慣れたことだろう。

    それでも、ブラウ・グラナはウスマン・デンベレがピッチにいるときのほうが、はるかによく見える。チャビ監督はデンベレがお気に入りで、ハフィーニャは選手をやりくりする上での高額なオプション以上のものではない。ハフィーニャのように選手として全盛を迎える年齢で才能ある選手なら、それなりの額をもたらしてくれるはずだ。バルセロナは望んでいないかもしれず、おそらくチャビ監督もそうだろうが、それでもハフィーニャは売却を検討すべき選手となるかもしれない。

  • Frenkie de Jong Barcelona 2022-23Getty Images

    残留:フレンキー・デ・ヨング

    考えるまでもない。デ・ヨングは、チームを去る寸前までいっていた時から1年が過ぎ、ついにバルセロナで最高のパフォーマンスをするようになった。それでも移籍の噂は付きまとい、マンチェスター・ユナイテッドはまだ興味を示しているらしい。デ・ヨングはカンプ・ノウに残るべきであり、そうなるはずだ。

  • ferran torresGetty Images

    売却:フェラン・トーレス

    バルセロナに来て18カ月、正直いってトーレスの貢献度が高かったとは言い難い。ゴールを量産するわけでもなく、コンスタントにアシストができるわけでもない。ブラウ・グラナが見境なく5,500万ユーロをつぎ込んだ選手とすれば厳しい評価となる。

    トーレスはまだ若く、高く評価されている選手としての片鱗は見せつづけている。ただ、バルセロナへの適性には疑問符がつく。売却するのが賢明だろう。

  • Gavi@FCBarcelona_es

    残留:ガビ

    ガビとの契約をめぐるゴタゴタは6カ月も続いた。バルセロナはガビをトップチームに登録するために腐心してきたのだ。

    トップ登録が伝えられることになった中、いずれにせよ彼のファンは今後もクラブを離れないでほしいと願っている。そしてバルセロナも、ゴールデン・ボーイ賞を受賞したガビを今後もつなぎとめるべきだ。

  • Samuel Umtiti Lecce 2022-23Getty

    売却:サミュエル・ウンティティ

    ウンティティはレッチェで手堅いシーズンを満喫しており、実際のところチャビ監督の構想にはまったく入っていなかった。29歳で、居心地のよいレンタル期間が終われば、チームを去ることになるのは間違いないようだ。クラブに大金をもたらすとは考えにくいが、彼の価値は今後さがる一方だろう。おそらくバルセロナは、2026年までの契約があるうちに、ウンティティから得られるものはすべて得ようとするだろう。

  • eric garciaGetty Images

    残留:エリック・ガルシア

    不安定な面も見せるガルシアだが、チャビ監督のお気に入りのようだ。センターバックとしては全幅の信頼を寄せることができない中、監督は格下の相手に対してガルシアを中盤でプレーさせるのが有効かどうかを探っている。時には途中出場もさせており、大成功とは言わないまでも機能性は見せた。

    ガルシアには欠点もあるが、チームプレーヤーとして有効な選手になり得る。今のところはキープしておくべき存在かもしれない。

  • Clement Lenglet Tottenham 2022-23Getty Images

    売却:クレマン・ラングレ

    報道によると彼はすでに結論が出ている。今シーズン、ラングレはトッテナムで輝いたごく少ない選手のひとりで、スパーズは、このセンターバックに関して、バルサの望む金額を支払う用意があると報道されている。特に高額なわけではないが、帳簿をクリアにするために大きな契約となるだろう。

  • Franck-Kessie(C)Getty Images

    残留:フランク・ケシエ

    数カ月前なら問題にならなかっただろう。ケシエは春先のブラウ・グラナでは重要な選手のひとりであり、3月にサンティアゴ・ベルナベウでの勝利では、唯一の得点であるオウンゴールを掴み取った。だがシーズンが進むにつれフェードアウト。ケガ人が出て先発メンバーに選ばれてもおかしくない時でさえ、そうならなかった。

    それ以降、移籍の噂が出はじめ、イタリアのマスコミはチャンピオンズリーグの決勝に進出したインテルがケシエとの契約に興味を示しているようだと伝えている。だが、バルセロナは中盤の守備選手を必要としており、依然としてケシエはチームに貢献できる多くのものを持っている。ケシエはスターではないが、トップチームには、チームプレーのできる優秀な選手が必要だ。

  • Sergino Dest AC Milan 2022-23Getty Images

    売却:セルジーニョ・デスト

    デストはブラウ・グラナにとって興味深い事例である。2020-21シーズンでは、何度か素晴らしいパフォーマンスを見せた。だが、チャビ監督はすぐにデストをレンタルに出し、それ以来、監督の長期戦略の中にこのアメリカ人選手がいないことは明らかである。

    ミランも必ずしもデストを助ける気はなく、この右サイドバックはイタリアで腐心している。今やバルセロナはデストを売りに出す気でいるようだ。だが、それでどれだけの額を手にできるのかは疑問として残る。

  • Angel Alarcon Barcelona 2022-23

    レンタル:アンヘル・アラルコン

    ブラウ・グラナの主軸ではない選手のひとりである10代のアラルコンは、いくつか素晴らしい活躍を見せてきた。この点において、このフォワードは、ユースチームに置いておくにはもったいないが、コパ・デル・レイに出場する以上の準備ができているとは言い難い。レンタル移籍がベターな選択かもしれない。

  • TrincaoGetty Images

    売却:フランシスコ・トリンコン

    トリンコンはスポルティングCPで厳しい冬を耐えていたが、それ以降事態は好転。シーズン終盤を力強く乗り切ると、以前は懐疑的だったファンの評価を一変させた。レンタル移籍を完全移籍にする要素が揃っている。

    堅実なサッカー選手だが、バルセロナが放出しても反対するものはいないだろう。

  • Nico GonzalezGetty Images

    レンタルor売却:ニコ・ゴンサレス

    ニコはかつてセルヒオ・ブスケツの後継者とみなされていたことがあり、バルセロナで最も将来を嘱望された選手のひとりだった。だが、事態はまったくそうならず、昨年の夏にチャビ監督は躊躇することなくニコをバレンシアにレンタル移籍させた。ニコはシーズン25試合に出場したが、ケガに苦しみ、3カ月近くピッチに立てなかった。

    チャビ監督はニコに活躍のチャンスを与えるかもしれないと言っていたが、プレシーズンに軽く見てもらうことはあるとしても、レンタル移籍か完全移籍が濃厚だろう。