(C)Getty ImagesNxGn:フォーデンやサンチョら2019年最高の若手選手の今
Getty10モーガン・ギブス=ホワイト| ウルヴァーハンプトン
当時:このMFはウルヴスのボス、ヌーノ・エスピーリト・サントの下でブレークすると予想されていた。2018年12月のチェルシー戦で初めてスタメンに抜擢されアシストを記録したことで、すでにモリニュー・スタジアムではポジティブな印象を与えていた。
現在:モリニュー・スタジアムでの序列が下がってしまったギブス=ホワイト。2020-21シーズンの前半をローン先のスウォンジー・シティで過ごしたが、その後冬に負傷者が相次いだことで保有元に呼び戻されている。
Getty9モイゼ・ケーン| ユヴェントス
当時:すでにイタリア代表デビューを果たしていた爆発力のあるストライカーは、ユヴェントスでちょうど火がつき始めたところだった。1月にコッパ・イタリアのボローニャ戦で初めて出場したかと思えば、その後3月にはウディネーゼ戦で2得点を挙げたのだった。
現在:ケーンはクラブと代表合わせて6試合連続で得点していたが、シーズン終了後突然エヴァートンに移籍することになった。移籍金は2300万ポンド(約35億円)。グディソン・パークでは打って変わって不調に苦しんだが、2020-21シーズンはパリ・サンジェルマンに期限付きで移籍。新天地では印象的な活躍を見せ、名声を取り戻そうとしている。
Getty8ディエゴ・ライネス| レアル・ベティス
当時:この小さな10番はクラブ・アメリカで常にスタメンで出ているわけではなかったが、ベティスは2019年1月、1400万ユーロ(約18億2300万円)を支払って獲得。「メキシコのメッシ」はヨーロッパリーグのレンヌ戦で得点を決め、スペインでのキャリアを素晴らしい形でスタートさせた。
現在:この19歳は素晴らしい成長を遂げている。交代要員ではあるものの、ベティスのトップチームで自らの立ち位置を確立している。
Getty7サンドロ・トナーリ| ブレシア
当時:最高クラスのスキルを持ったプレーメーカーはまだセリエAデビューを遂げていなかったが、それでもすでにイタリア代表に招集されていた。ブレシアがセリエB在籍時に見せた素晴らしいプレーから、アンドレア・ピルロと比較する声も上がっていた。
現在:トナーリは2019年ブレシアの昇格に伴い、自身の実力をトップリーグで証明した。その結果、2020年夏にミランにまずローンで移籍することになったが、完全移籍が予想されている。最終的に移籍金は3500万ユーロ(約45億5800万円)になりそうだ。
Getty6アルフォンソ・デイヴィス| バイエルン・ミュンヘン
当時:バンクーバー・ホワイトキャップスからの移籍が決まったのは2018年の夏だったが、ガーナ生まれのカナダ代表は当時バイエルン・ミュンヘンに正式に加わったばかりだった。しかし、この万能ウィンガーはすでに当時の監督ニコ・コバチを魅了。指揮官はデイヴィスのことを「ダイヤの原石」と評していたのだ。
現在:バイエルン加入直後はスロースタートであったが、ハンジ・フリック監督の下で攻撃的なサイドバックにコンバートされてからは爆発的な活躍を見せ、3冠獲得の中心選手となった。もし昨年表彰が開催されていたら、バロンドールの授賞式に招待されていたかもしれない。
Getty5ロドリゴ| レアル・マドリー
当時:レアル・マドリーは歴史が繰り返されることを期待していた。ブランコスはヴィニシウス・ジュニオールを獲得した翌年、ブラジルでU-17代表のチームメイトだったロドリゴを4000万ユーロ(約52億円)で獲得したのだ。
現在:このスピーディーなストライカーは自身のリーガデビュー戦で、出場から93秒でゴールを決めたかと思えば、チャンピオンズリーグでは初先発となった試合で完璧なハットトリックを決めてみせた。歴史を築き上げるこの偉業によってブラジル代表でも2試合に出場。この活躍をもって昨年の『NxGn』では頂点に輝いた。
Getty4フィル・フォーデン| マンチェスター・シティ
当時:マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督をして「ダイヤモンド」と表現されるフォーデン。イングランドサッカー史上最強レベルのクラブのトップチームに定着し、カップ戦では常にスタメンを張っていた。
現在:トップチームへの貢献度は徐々に増しており、今やグアルディオラ率いるチームでも、そしてイングランドのフル代表でも主要メンバーになった。そう遠くない将来、クラブでも代表でも欠かせない存在になるはずだ。
Getty3カラム・ハドソン=オドイ| チェルシー
当時:チェルシーアカデミーの傑作は世界中を股にかけた。当時、すでにイングランド代表に初めて招集されていたのだ。目にも留まらぬスピードが武器のこのウィンガーを獲得しようと、バイエルン・ミュンヘンは熱烈にアプローチしていたが、用意した3500万ポンド(約53億2800万円)のオファーをブルーズは拒否した。
現在:バイエルンは引き続き興味を示し続けていたが、ハドソン=オドイは結局チェルシーと長期契約を結び、自身の将来を委ねた。ケガと、おそらくはブルーズの元ボス、フランク・ランパードの信頼を得られなかったことから、出場時間がなかなか得られない中での決断だった。トーマス・トゥヘルがウェストロンドンにやってきてからは、ウィングバックとして新境地を開拓しようとしている。
Getty2ヴィニシウス・ジュニオール| レアル・マドリー
当時:このウィンガーのサンティアゴ・ベルナベウでの1年目はケガに苛まれる結果となったが、それでも16歳のときにレアル・マドリーがフラメンコから獲得した理由は十分示すことができた。実際、ヴィニシウスの活躍は非常に印象的で、特にカンプ・ノウで行われたコパ・デル・レイのクラシコでは顕著だった。その活躍が認められ、ヴィニシウスは初めてセレソンに招集された。
現在:アタッキングサードでのフィニッシュや判断力にはまだ改善の余地があるが、ヴィニシウスはジネディーヌ・ジダンの下で試合を決められる選手に成長した。一方で、今夏に放出されるかもしれないという情報もある。
Getty1ジェイドン・サンチョ| ボルシア・ドルトムント
当時:並外れた才能に恵まれたウィンガーはジグナル・イドゥナ・パルクで飛ぶ鳥を落とす大活躍を見せており、当時すでにイングランド代表でもキャップを獲得していた。ローター・マテウスは、サンチョをマンチェスター・シティから800万ポンド(約1億2000万円)で獲得できたことについて「宝くじが当たったみたいだ」と発言したが、その意図がよくわかる活躍ぶりであった。
現在:『NxGn 2019』を受賞したサンチョはドルトムントで数々のブンデスリーガ記録を更新し、世界で最もエキサイティングで価値のある若手であることを疑いなく証明した。1億ポンド(約152億円)をゆうに超える価値があるとも言われているが、プレミアリーグの複数のクラブが夏のウィンドーでの獲得を再び検討している。