今でも彼はスポーツ界で最もカリスマ性のある選手のひとりだ。マリオ・バロテッリは、ポーカーフェイスで闘志にあふれ、筋骨隆々、そして類まれな反骨心を有する。
今を永遠に残すような自身の等身大の像を作ってくれと、アーティストに依頼したこともあった。
全盛期には誰もが「スーパーマリオ」ことバロテッリに魅了されていた。『タイム』誌の表紙を飾り、三大テノールのひとりであるルチアーノ・パヴァロッティ、政治家のシルヴィオ・ベルルスコーニ、女優のソフィア・ローレン、ファッションデザイナーのジョルジオ・アルマーニとともに、イタリアの超有名人が集まる会員制クラブの会員でもあった。
『スポーツ・イラストレイテッド』誌はバロテッリを「世界で最も面白い男」と呼び、公平に見ても言い過ぎとは言えなかった。





